● ここがおすすめ!
メールボックスの保存容量が2GBから5GBにパワーアップ。Outlookと組み合わせると、スケジュールの更新が簡単にでき、不在時の自動応答機能、迷惑メールフィルタやフィッシング詐欺対策もサポートされている。また、iモード、au、ソフトバンクの携帯電話、「Windows Mobile 6」搭載のスマートフォンからも利用可能で、機動性も抜群だ。
● 保存容量5GBは、無料メールサービスでは最大
Windowsユーザーにとって、身近な無料Webメールの代表格が「Windows Live Hotmail」だろう。世界で21言語に対応し、国内では550万人が利用するという国内最大規模の無料Webメールサービスだ。
「Windows Live Hotmail」は今年5月に「MSN Hotmail」からサービス名が変更され、同時にメールボックス容量は1GBから2GBへ増量された。また、従来の「標準バージョン」に加えてドラッグ&ドロップが可能な「拡張バージョン」に対応。受信したメールのセキュリティレベルを色で警告する「Safety bar」もサポートした。
それからほぼ4カ月後の9月3日、メールボックスの容量が2GBから5GBへ増強された。大手ポータルサイトの無料Webメールサービスとしては、@niftyのWebメールサービスが3GB、Gmailが現在約2.9GBで、現時点ではLive Hotmailが保存容量ではトップとなっている。
ちなみに、9月に実施されたサービス強化は保存容量だけではない。不在時の自動応答機能や、複数のWindows Live Hotmailアカウントを所有している場合、主要なアカウントにメールを自動転送できるようになった。ただし、スパム対策のためか、転送先はHotmailアカウントのみ。さらに転送設定時には、どちらも自分の所有するアカウントであることを確認する手続きが必要となる。これらの設定は、[オプション]の[詳細オプション]で行なえる。
そのほか、アドレス帳への重複登録を回避する、フィッシング詐欺の疑いがあるメールを通報するなどの機能も追加。さらに、Outlookから送られた会議出席依頼のメールに対して、「承諾」「辞退」などの返事が簡単に送れるようになっており、辞退以外はWindows Live Hotmail内のカレンダーに会議予定を反映できる点も面白い。8月16日にリリースされた「Outlook Connector」を使えば、OutlookからWindows Live Hotmailのメールやアドレス帳の管理が可能だ。
すでに搭載されている機能としては、Windows Live Messengerとの連携、迷惑メールフィルタ、自動振り分け機能、差出人アドレスの変更、右クリックやドラッグ&ドロップ操作、Outlook、Outlook Express、Yahoo!メール、Gmailからのアドレス帳のインポートなどが挙げられる。添付ファイルは最大10MBで、POPファイルの受信はできない。
なお、120日間サインインしない場合、アカウントの期限が切れ、受信メールが削除されるので注意が必要だ。
● Outlookからカレンダーを更新してみた!
Outlookから送信された会議出席依頼メールに返信すると、Hotmail内の「カレンダー」に予定が自動的に反映されるようになったのは便利だ。カレンダーに反映されるのは、「承諾」「仮承諾」「カレンダー」アイコンをクリックしたときであり、「辞退」は反映されない。また、Outlook側で予定が削除された場合、その旨通知することも可能。削除通知メール内の「カレンダーから削除」を選択すると、1クリックで削除可能となっている。
試してみたところ、コメントを入力すると送信エラーを発生しやすいようだ。また、お互いがOutlookやWindows Live Hotmailを利用していることが前提であり、Windows Live Hotmail以外のメールソフトで受信すると、内容が正しく表示されないケースもあるため注意が必要だろう。
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Outlookに登録済みの予定から、「会議出席依頼」を選択
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参加者のあて先を指定し、送信する
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会議出席依頼メールをWindows Live Hotmailで受信し、「承諾」する様子
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カレンダーに予定が登録された
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● モバイル端末でも「Windows Live Hotmail」
Windows Live Hotmailはモバイル版も用意されており、携帯電話からも無料でアクセスできる。また、ウィルコムやSoftBankのスマートフォンには「Windows Live for Windows Mobile」が搭載されているため、PCを使う感覚に近い操作でHotmailやメッセンジャー、スペース(ブログ)、Live.comが利用できる。ただし、Outlookから送信された会議出席依頼メールについては、PC版のWindows Live Hotmailのような表示はできないようだ。
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ウィルコムのAdvanced/W-ZERO3 [es]における受信トレイ
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同期後の受信トレイのメール一覧
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Advanced/W-ZERO3 [es]で見るメールの本文
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iモード端末でアクセスしたWindows Live Hotmailのメニュー
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受信トレイ内のメール一覧
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メールの本文。画像の存在は「ヘッダ情報」に記載されるのみで、表示されないようだ
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携帯電話の標準対応や、スマートフォンへの対応など、利用可能なシーンが確実に増えている「Windows Live Hotmail」。無料なので、気軽に取得して、サブのアドレスとして使ってみると良いかもしれない。必要がなかった場合は、120日間ログインしなければIDが自動的に削除されるので、お試し利用も気軽にできる。
なお、POPメールを受信したい場合や、120日間のサインイン期限切れを防ぎたい場合は、月額210円の「Windows Live Hotmail Plus」を利用するといいだろう。保存容量は10GBあり、添付ファイルは20MBまで可能で、Hotmail以外のメールアカウントにも転送ができるようになっている。
■URL
Windows Live Hotmail
http://get.live.com/mail/
Windows Live Mail携帯版(β)
http://promotion.msn.co.jp/hotmail/wlmobile/
Windows Live
http://promotion.live.jp/live/
■関連記事
・ 「Windows Live Hotmail」が5GBに容量拡大、Outlookとの連携強化も(2007/09/03)
2007/09/26 14:36
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すずまり 大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。 |
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