スカイリー・ネットワークスは1日、ワイヤレスP2P技術の基盤ソフト「DECENTRA」の機能強化版となる「DECENTRA Advance 1.0」を同社パートナー企業向けに2月上旬にリリースすると発表した。一般向けにはSDKとして2月下旬に提供を開始し、価格は90万円。Windows XP/2000、Windows Mobile 5.0、Pocket PC 2003に対応。TurboLinux、Red Hat LinuxなどのLinuxディストリビューションにも対応する。
DECENTRA AdvanceではDECENTRAと異なり、ネットワークのIP層とOS層の間で動作し、ネットワークが透過的に動作するよう改良されたという。これにより、既存TCP/IPアプリケーションを修正することなく、アドホックネットワーク上で動作させることが可能になった。VPN構築ソフトのように暗号化通信も導入。トリプルDESによる暗号化機能を実装し、暗号化通信に対応していない既存のアプリケーションであっても、通信をカプセル化して自動的に暗号化する。
また、DECENTRA Advanceをゲートウェイモードとして動作させることで、メールやWebブラウジングといったインターネット接続を提供できる。無線LANカードやドライバに極力依存していないアーキテクチャのため、さまざまな動作環境に対応できるという。このほか、SDKではアドホックネットワーク固有機能へのアクセスも可能だ。
スカイリーによれば、「SoftEtherなどのVPN構築ソフトとは異なり、DECENTRA Advanceはアドホックネットワークの構築に最適化した。イベント会場でのソフトフォンによる音声通話ネットワークの構築などに適している」という。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.skyley.com/news/release060201.html
製品概要
http://www.skyley.com/products/decentraadvance.html
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0128/skyley.htm
( 鷹木 創 )
2006/02/02 20:51
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