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NGNの具体的なサービスは2月末をめどに発表、NTT三浦社長会見


 NTTの三浦惺社長は4日、3月に商用サービス開始を予定しているNGNについて、料金やサービスエリアなどの詳細については2月末に発表することを、第3四半期決算の記者会見で明らかにした。

 NTTでは、現在の電話網を置き換える新たなネットワークとして、IP技術をベースとして品質保証(QoS)や回線認証などの機能を盛り込んだ次世代ネットワーク(NGN)の構築を進めている。一般家庭向けにも、NGNの商用サービスを3月末から提供する予定で、具体的なサービス像としては、現在のBフレッツサービスに加えて、高品質のIP電話・テレビ電話サービスや、地上デジタル放送のIP再送信サービスなどを提供するとしている。

 三浦社長は会見で、NGNの商用サービスについては、具体的な料金を含めて2月末をめどに説明したいとコメント。ネットワークの構築などは予定通りに進捗しており、3月末には商用化できる見込みだとした。

 また、NGNの普及を図るために、サービス事業者を支援するための「次世代サービス共創フォーラム」を設立し、2月からWebで案内や情報発信を開始すると説明。3月にはフォーラムでテーマ別にコミュニティを開設するとともに、テストベッドを準備し、参加者同士の情報交換やビジネス創出を支援する仕組みを整えていきたいとした。

 1月29日に、総務省の情報通信審議会が、NGNを第一種指定電気設備に指定することが適当であるという答申案を発表したことについては、募集中のパブリックコメントにおいてNTTとしての考え方を述べていきたいと説明。最大限の主張をした上で、3月末の商用化に向けて準備をしていきたいとコメントした。

 また、会見では米Microsoftの米Yahoo!への買収提案についてコメントを求められたのに対し、「この世界は、サービスの融合や企業間の合従連衡が急速に進んでおり、そういう流れの一環だろうと思っている」と述べ、買収が成立した場合の具体的な影響などについてはサービスの内容が出てこないとわからない面もあるとして、大きな関心を持って見守っていきたいとコメントした。


関連情報

URL
  NTT社長記者会見
  http://www.ntt.co.jp/kaiken/index.html

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( 三柳英樹 )
2008/02/06 13:18

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