好きなメディアを集めて雑誌風に読めるニュースリーダー「Flipboard」

読みたいメディアを1つのアプリでまとめて読める

　ニュースアプリといえば、ポータルサイトが用意したものなどが多い。複数のメディアの記事が読めて便利だが、あらかじめメディアが決められ、記事も選択されたものが提供されるというスタイルがメインである。読みたいメディアを自分で集め、1つのアプリでまとめて見られたら、と思っていた方は「Flipboard」を使ってみよう。

Flipboard: あなたのソーシャルニュースマガジン

　「Flipboard」は、ひとことで言ってしまえば、ニュースメディアやSNSを選んで購読し、好きな記事をスクラップできるアプリだ。読みたいメディアを自分で選べることや、縦に並んだ記事タイトルの一覧をスクロールするのではなく、記事タイトルを写真とともにグリッド表示し、それを雑誌のページにみたててページを“めくる”という操作を加え、自分で作った雑誌を見ている感覚で記事が読めるようにしているのが大きな特長だ。スマートフォンは上下、タブレットでは左右とめくり方が異なり、タブレット版のほうがより雑誌らしい見栄えになっているようだ。

　主な操作方法は、アカウントを作成し、購読したいメディアを選んだら、アプリのトップページに戻り、「Cover Stories」か、読みたいメディアのアイコンをタップし、めくりながら読む、というの流れになる。アカウントが未登録状態でも、カテゴリのみを指定した購読はできるが、メディア単位の選択やカテゴリの保存はできないので、機能を活用するならアカウントの登録がおすすめだ。

　トップページは、「Cover Stories」と、選択したメディアのアイコンで構成される。「Cover Stories」とは、購読中のメディアのトップに表示されている記事タイトルを表示するもので、全体の流し読みに適している。メディアごとに読みたいときは、それぞれのアイコンをタップするという仕組み。添えられた写真をグラフィカルに活用していることや、めくる動作を取り入れることで、新鮮な気分で見られるのである。

　提供されているカテゴリは、「注目コンテンツ」「ニュース」「ビジネス」「テクノロジー」「スポーツ」「デザイン&写真」「ライフスタイル」「アート&文化」「旅行」「ファッション」「音楽」「ブック」「海外版」の14種類。それぞれのカテゴリに関連するメディアが登録されているので、リボンのアイコンをタップして読みたいものを選択しよう。

　読めるのは、あらかじめプリセットされている著名なニュースメディアのほか、ソーシャルメディア、海外のニュースメディア、FacebookやTwitter、Google+、LinkdIn、Tumblr、Instagram、FlickrなどのSNSである。現時点では、個別のブログのフィードの登録機能はないようだ。

　「読者からの投稿」とは、ユーザーが独自に保存した記事を集め、公開している「雑誌」を指す。「雑誌」とは、いわば記事の保存フォルダのようなものだが、設定により他のユーザーに公開することも可能になるため、自分が独自の視点で集めた記事を随時更新可能な特集として読んでもらうこともできるのだ。

　ニュースもさることながら、SNSを「Flipboard」で閲覧するというもなかなか新鮮だ。タイムライン上に写真が並ぶようなときは、写真集さながらの様相を呈することもある。いつもと違った雰囲気で情報を収集したいという方は、試してみてはいかがだろうか。

スマートフォン版は縦にめくると購読中のメディアのサムネイルが現れる

メディアの記事もめくりながら読む

記事の表示例。共有や保存などのメニューが確認できる。保存したい記事は、メニューの[＋]をタップする

メニューの[＋]をタップすると、雑誌への追加画面が現れる

起動時の画面で、赤いリボンをタップすると「Content」と呼ばれる管理画面になる。購読メディアを管理するには「マイFlipboad」を選択する

「マイFlipboad」では、ドラッグ&ドロップによる順番の入れ替えや、購読の解除が可能

自分で作成した雑誌の表示例

2サイズのウィジェットをサポート

設定画面

タブレット版のトップページ

同じAndroid用でも、タブレットとスマートフォンではめくり方が異なり、タブレットでは左右にめくれ、記事タイトルもまとめて見やすい