煩わしいアカウント管理を楽にする「1Password」

アカウントを覚えなくても1タップでログインできるように

　複数アカウントの管理は楽ではない。しかし楽にしようと使い回せば、不正ログインや乗っ取りなどの被害にも遭いやすくなるのはご存知の通り。また、都度任意のパスワードを考え出すのは難しい。それらを記憶するのはもっと難しくなる。そこで活用したいのが、アカウント管理アプリ「1Password」だ。

1Password

　「1Password」は、パスワード生成機能、アカウント保存機能、自動ログイン機能、カード情報および個人情報の保存機能、セキュアノート機能を持ち、アプリのマスターパスワードだけ覚えておくだけで、複数のログインアカウントを管理できるアカウント用の金庫のようなアプリである。いずれのデータも強固なAED256で暗号化され、iCloudやDropboxとの同期も可能だ。もちろん「1Password」自体へのアクセスにもマスターパスワードの設定が可能で、Touch IDも利用できる。

　「1Password」でアカウントを管理するメリットは2つある。1つはアカウントを覚えていなくても、サイトに自動ログインできるようになるというもの。アカウントとURLをセットで保存すると、保存したウェブサイト情報をタップするだけでアクセスできるようになるのだ。もちろんアクセスは「1Password」から行う必要はあるのだが、複雑なパスワードを入力しなくて済むため手間が軽減されるだけでなく、入力ミスなども防げる。

　2つめは、新規アカウント作成時にパスワード生成ツールとして活用できること。「1Password」の「ログイン」で新規作成を選択すると、パスワード入りの画面が表示される。これが提案されたパスワードだ。 これから登録したいIDを入力し、「完了」をタップして保存すると、提案されたパスワードがクリップボードにコピーされるので、登録中のフォームのパスワード欄にペーストすれば、入力ミスを生ずることなく新規登録が可能になるのだ。パスワードは「パスワードレシピ」を使うことで、長さや記号の有無などを調整できる。もちろん自分で考えたものを保存することもできる。

　万が一手動で入力しなくてはいけないときでも、保存したパスワードはマスクされた状態でコピー＆ペーストが可能。さらに「編集」を開いて鍵のアイコンをタップすれば、実際の文字列を確認できるので安心だ。

　なお、マスターパスワードは忘れないようくれぐれもご注意いただきたい。

利用可能なカテゴリー

「ログイン」の新規登録画面。すでにパスワードが生成されている

自動生成を利用する場合は「パスワードレシピ」で調整できる

Amazon.co.jpを登録した例

ウェブサイトをタップするとログインできる

登録内容は「編集」から確認できる

アプリのマスターパスワードを忘れないように