“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ

構築編 第2回

【Q】Wi-Fiルーターの「ルーターモード」と「ブリッジモード」って何?

【A】ルーター機能を利用するかどうかで動作モードを切り替えます

 ブロードバンド回線を使ってインターネットに接続する場合、通常は「ルーター」と呼ばれる機能が必要です。

 ブロードバンド回線でインターネットに接続する際には、プロバイダーへの接続やインターネットを利用する際に必要となるグローバルIPアドレスの取得や、インターネットに接続するPCやスマートフォン、タブレット端末などへのプライベートIPアドレスの割り当てなどが必要になります。

 これらをまとめて提供するのがルーター機能で、この機能を使うモードが「ルーターモード」です。一方、「ブリッジモード」(「アクセスポイントモード」と呼ばれることもあります)では、これらの機能を使わずに、無線LANで接続されたデバイスをネットワークにつなぎます。

 ブロードバンド回線を利用するためにプロバイダーから提供されたネットワークデバイス(「ブロードバンドルーター」「ブロードバンドモデム」「ONU」「ひかり電話対応ルーター」など、さまざまな名称があります)にルーター機能がない場合は、Wi-Fiルーターをルーターモードにして接続します。逆に、プロバイダーから提供されたネットワークデバイスにルーター機能が備わっていれば、Wi-Fiルーターをブリッジモード(アクセスポイントモードと呼ばれることもあります)にして接続します。

Wi-Fiルーター設定画面
NECプラットフォームズのWi-Fiルーター「Aterm WX6000HP」では、設定画面で動作モードを確認できる

 Wi-Fiルーターによっては、自動的にルーターモードとブリッジモードを切り替える「AUTO」などといったモードがあります。これを選択すると、Wi-Fiルーターの接続先となるネットワークデバイスがルーター機能を持っているかどうかを判定し、その結果に応じてルーターモードとブリッジモードを自動的に切り替えます。

 なお、ブロードバンド回線の接続方式が「PPPoE」で、Wi-Fiルーターのルーター機能を利用する場合は、Wi-Fiルーターの設定画面でプロバイダーから提供されたIDとパスワードを入力する必要があります。

連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』について

スマホをWi-Fiに接続する方法は? Wi-Fiがつながらない原因と解消法は? Wi-Fiルーターの選び方は? この連載では、これからWi-Fiを導入する人や、Wi-Fiを導入しているがトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説していきます。