“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ

構築編 第10回

【Q】接続するWi-Fiの優先順をWindows 10で設定するには

【A】「netsh」コマンドで優先順位を設定できます

 Windows 10では、接続できる登録済みWi-Fiアクセスポイントが複数あるとき、優先順位の高いアクセスポイントへ自動的に接続します。

 ただし、この優先順位が意図しないものになっていると、接続したいWi-Fiアクセスポイントではなく、別のアクセスポイントへ先につながってしまいます。

 こうなると、接続したいWi-Fiアクセスポイントへ手作業でつなぎ直さなければなりませんが、Wi-Fiアクセスポイントの優先順位を変更すれば、こうした問題を解消できます。

 まず、Wi-Fiアクセスポイントの優先順位を確認しましょう。[設定]の画面を開き、「ネットワークとインターネット」にある「Wi-Fi」を選びます。この画面で「既知のネットワークの管理」をクリックすると、登録されているWi-Fiアクセスポイントの優先順位が確認できます。

「既知のネットワークの管理」画面では、アクセスポイントの優先順位を確認できる

 優先順位を変更するには、コマンドプロンプトで「netsh」コマンドを利用し、以下のように入力します。

  • netsh wlan set profileorder name=<Wi-Fiアクセスポイント名> interface=<Wi-Fiインターフェース名> priority=<優先順位>
コマンドプロンプトで「netsh」コマンドを利用し、Wi-Fiアクセスポイントの優先順位を変更する

 たとえば、Wi-Fiアクセスポイントの名前が「WiFiAP」、Wi-Fiインターフェースの名前が「Wi-Fi」で、優先順位を1番にするには、以下のようにコマンドを入力するわけです。

netsh wlan set profileorder name=WiFiAP interface=Wi-Fi priority=1

 なお、Wi-Fiインターフェースの名前は、コマンドプロンプトで以下のように入力すると確認できます。

netsh wlan show interfaces
Wi-Fiインターフェースの名前は「名前」の項目に表示されている。この画面の場合は「Wi-Fi」がWi-Fiインターフェースの名前になる

 このコマンドを実行した結果の画面で、「名前」の項目に表示されるのが、Wi-Fiインターフェースの名前です。

 Wi-Fiを利用していて、特定の場所でつないで欲しくないWi-Fiアクセスポイントへ勝手に接続されてしまうようなときには、この方法で優先順位の確認と変更をしてみましょう。

連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』について

スマホをWi-Fiに接続する方法は? Wi-Fiがつながらない原因と解消法は? Wi-Fiルーターの選び方は? この連載では、これからWi-Fiを導入する人や、Wi-Fiを導入しているがトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説していきます。