NEC、別番組録画も可能なIPTV用STBなど展示


「第10回光通信技術展」会場の様子

 光通信システムやデバイスに関する展示会「第10回光通信技術展~ファイバーオプティクス EXPO FOE2010~」が、20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されている。入場料は5000円だが、Webサイトから無料招待券の申し込みができる。

 会場では、各社が光通信システムや機器、次世代ネットワーク関連機器などを展示。また、今回から映像伝送技術関連を集めた「IPTV・VOD関連技術ゾーン」、40G/100G機器を集めた「40G/100GB機器・デバイスゾーン」を新設。主催のリードエグジビションジャパンによれば、約1000点の新製品や技術が展示されているという。

 NECブースでは、IPTVフォーラムの仕様に対応したIPTV用STB「IS1050」を参考出展。1台で多チャンネルIP放送サービスや地上デジタル放送のIP再送信サービス、ビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスを利用できる。また、500GBのHDDを内蔵し、多チャンネルIP放送と地上デジタル再送信の番組を録画が可能。視聴中の番組とは別の番組の録画にも対応する。製品化時期は未定だが、主にITPV事業者向けに納入を見込んでいる。


IS1050本体背面

 NTTブースでは、従来品と比べて摩擦係数が5分の1、引き抜き力が10分の1だという「細経低摩擦インドア光ファイバー」を展示。説明員によれば、集合住宅で既設配管を使って全戸へ配線できるほか、引き抜き力の向上によって通線ワイヤーを用いない押し込み工法による施工が可能だという。光ファイバー関連では、NTTエレクトロニクスブースで半径2.5mmまで曲げられる「曲げフリー光ファイバーコード」を展示。すでに実利用されており、説明員によれば約100万戸以上に敷設されているという。


(手前から)「細経低摩擦インドア光ファイバー」と従来品。細経化も図られているブースでは配管に押し込んだり、従来品も含めた引き抜きの体験が行なえる「曲げフリー光ファイバーコード」。結んだ状態でも使用できるという

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(村松 健至)

2010/1/21 16:11