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Amazonで個人出版されたPOD作品を表彰、「POD個人出版アワード」受賞9作品が決定

3月20日に行われた「POD個人出版アワード」表彰式にて。(向かって右から)選考委員を務めたアマゾンジャパン合同会社メディア事業本部事業企画本部本部長の種茂正彦氏、優秀賞を受賞した「趣味で量子力学2」の著者・広江克彦氏、最優秀賞を受賞した「アスリートのための最新栄養学」の著者・山本義徳氏、選考委員を務めた株式会社インプレスR&D代表取締役の井芹昌信、株式会社インプレス取締役会長の土田米一

 株式会社インプレスR&Dは20日、同社が運営する「著者向けPOD出版サービス」を利用して出版された作品を対象とした「POD個人出版アワード」の受賞作品を発表した。最優秀賞は「アスリートのための最新栄養学」上巻・下巻(著者:山本義徳)、優秀賞は「(太平洋戦争)戦前・戦中・戦後 体験記」(著者:宮澤大三郎)と「趣味で量子力学2」(著者:広江克彦)。

 インプレスR&Dの著者向けPOD出版サービスとは、Amazon.co.jpのPOD(プリントオンデマンド)サービスを活用して個人や団体が誰でも紙の本をセルフパブリッシングできるようにしたサービス。書籍のPDFファイルを著者が用意すれば、サービス登録料・使用料など不要で利用でき、実際にAmazon.co.jpで書籍が売れたときのみ、販売手数料と印刷費が発生。書籍の販売価格からそれらを差し引いた額が著者に支払われる仕組みだ。

 今回のアワードは、こうしたPODによる出版の機会が一般に広く開放されていることを広く知ってもらうことで、より多様な出版物が世に出て来くることを期待して、インプレスグループの創設25周年企画として実施したもの。同サービスを利用して2018年1月末までに出版された全書籍292作品を対象に、アマゾンジャパン合同会社およびインプレスグループの選考委員による審査を行い、最優秀賞(賞金50万円)、優秀賞(賞金10万円)2作品のほか、審査員特別賞(賞金5万円)6作品を選出した。

最優秀賞

「アスリートのための最新栄養学」上巻(著者:山本義徳)
「アスリートのための最新栄養学」下巻(著者:山本義徳)

 電子版をもとにPOD書籍化した作品。個人出版ながらも、予約段階でAmazon和書ランキングで最高28位にランクインしたほか、2018年2月末時点で上下巻合計で4000冊。この実績は個人出版としては驚異的なもので、既存の出版社がこの作品を出版しなかったことを反省すべき数字だという。POD出版の新しい可能性を証明したとしている。

優秀賞

「(太平洋戦争)戦前・戦中・戦後 体験記」(著者:宮澤大三郎)

 太平洋戦争に関する著者自身の体験をまとめた作品。著者は大正生まれの94歳だが、自身でパソコンを使ってすべてのファイルを用意して出版したという。老若男女を問わず、出版意欲のある人にとって励みになる好事例であると高く評価された。なお、こうした“自分史”はこれまで自費出版で発行される例が多いが、その場合は在庫切れになると増刷することはなかなか難しかったという。これに対し、在庫切れになることがなく、サービスがある限りいつまででも販売できるのがPODの特徴としている。

優秀賞

「趣味で量子力学2」(著者:広江克彦)

 既存出版社でも出版実績のある著者が、続刊をPODで出版した作品。著者の立場からPOD出版が既存出版を補う仕組みとして利用できるとしている。販売面でも毎月一定数が着実に販売されており、採算性などの理由で出版機会が限られがちな専門書出版にとって、PODがビジネス的に適していることを証明した点も評価された。

インプレスグループ25周年特別企画プロジェクト賞

「実践!タイムマネジメント研修」(著者:坂本健)