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「Google Chrome 68」公開、HTTPサイトには容赦なく警告を表示する仕様に

 ウェブブラウザー「Google Chrome」の最新バージョン68が24日に公開された。Chrome 68では、HTTP接続のウェブサイトを表示すると、アドレスバーの左端に「保護されていません」という警告が表示される。

 Chrome 67までは、HTTP接続のウェブサイトを表示すると、アドレスバーの左端に「i」マークが表示され、これをクリックすることで警告が表示される仕様だった。

 Googleでは、Chrome 68からは警告を分かりやすく明示することで、暗号化されていないHTTP接続のウェブサイトにおける通信内容の傍受や改ざんといった危険性への理解を促すと同時に、ウェブサイト管理者へセキュリティ対策をより強く促していくとしている。

Chrome 68からは、アドレスバー左端に「保護されていません」という警告が表示されるようになった

 なお、現時点でHTTPS接続時にアドレスバー左端に緑色の文字で表示される「保護された通信」のラベルは、9月以降にリリース予定のChrome 69から表示を行わなくなるという。

Chrome 69では「保護された通信」のラベルの表示は行われなくなる

 2017年1月リリースの「Chrome 56」では、パスワードやクレジットカード情報の入力フォームのあるHTTP接続のウェブサイトで、データを入力するとアドレスバー左端に灰色で警告が表示されるようになっていたが、10月リリースのChrome 70ではこの文字が赤色に変更される。

Chrome 70では入力フォームでの警告が赤色で表示されるようになる