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auひかり、既存のメタル電話回線で下り664Mbpsの「タイプG」、マンション向けに提供開始

11ax対応ホームゲートウェイもレンタル提供

 KDDI株式会社は、集合住宅向けの光回線インターネット接続サービス「auひかりマンション」の新メニューとして、「auひかりマンション タイプG」を11月1日より提供する。

 auひかりマンション タイプGは、メタルケーブルを用いる新たな通信規格「G.fast」により、最大通信速度は下り664Mbps、上り166Mbpsを実現しているのが特徴。

 月額基本料金(税別)は、「お得プラン(2年契約)」でネット接続サービスのみの場合、1マンションあたり16以上の契約がある場合で3800円。電話またはテレビのサービスをそれぞれ月額500円で追加できる。なお、新規契約時には3万円の初期費用と3000円の新規登録料が必要。

 サービス開始当初の提供エリアは、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と関西(大阪府、兵庫県)となる。

 各戸まで光ファイバーが敷設されていない古い集合住宅などでは、建物のMDF(主配線盤)から各戸まで、電話回線用の既存メタルケーブルを使って通信するVDSL(Very high speed Digital Subscriber Line)方式でつないでいるのが一般的。auひかりマンションでも、VDSL方式を用いた「タイプV」において、上り下りとも最大通信速度100Mbpsのサービスを提供している。

 KDDIでは、すでにタイプVが提供されているマンションに対して、G.fastの対応設備を導入。これが完了した施設から順次提供を開始する。これによりユーザーは、契約内容変更を申し込み、宅内機器の交換するだけでタイプGへ切り替えられるという。

 G.fastは、ITU-TでG.9700、G.9701として規格化されている技術。auひかりマンション タイプGで各戸に宅内装置として設置されるG.fast対応モデムは、ギガビット対応の有線LANポート×2、電話用のRJ-11モジュラージャック×1を装備する。

 また、ホームゲートウェイとしては、次世代Wi-Fi規格「IEEE 802.11ax」に対応し、最大2.4Gbpsでの無線通信が可能な「BL1000HW」(NECプラットフォームズ製)がレンタル提供される。BL1000HWは、3月よりサービス提供が開始されている最大10Gbpsのインターネット接続サービス「auひかり ホーム10ギガ/5ギガ」のユーザー向けにも提供されている。

G.fast対応モデム
ホームゲートウェイ「BL1000HW」