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ニフティ、小学生向けの「情報モラル出前授業」を動画で配信、45分間の授業に活用可能

「情報モラル出前授業」の冒頭

 ニフティ株式会社は、小学校でインターネットやSNS、スマートフォンの使い方を教えることを想定した動画教材を「きっず@nifty」にて公開した。同社が東京都新宿区の小学校で実施している「情報モラル出前授業」で用いている教材を編集したものだ。全部で5本の動画があり、これを順番に再生することで、ワークシートや発表の時間を含めて45分間の授業を行えるとしている。

 2018年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生の携帯電話所有率は56%で、そのうちスマートフォンは30%となっている。このように小学生でも簡単にインターネットから情報を得たり、書き込んだりできるようになって問題になっているのが、SNSなどによるいじめや、犯罪に巻き込まれることだ。

 これを防ぐため、学校にてインターネットやスマートフォン、SNSなどの使い方を指導する必要があるが、準備に時間が割けなかったり、どのように教えたらいいのか迷ったりしている教員も多いという。そのためニフティでは、情報モラル出前授業をもとにした動画の配信を開始した。

「情報モラル出前授業」の様子

 用意されている5本の動画のうちニフティが作成したものは3本で、あとの2本は日本教育情報化振興会が作成したもの。内容は、インターネットにつながること、SNSの安全で正しい使い方、ネット上に書き込んではいけないもの、ネットいじめ、スマホ依存。児童に配布するワークシートも用意されており、動画を見ながら気が付いた点などを記載するようになっている。

 これらの動画は、出前授業と同じく、実際に起きたインターネット上の出来事や事件を取り上げ、「何がいけなかったのか?」「どうしたら良かったのか?」を教える側と児童が一緒に考える構成になっている。例えば、サッカーでミスをした写真を撮られ、それがクラス中に拡散していじめられたという事件。いじめられたらどんな気持になるのか、この事件から学ぶことは何かという内容をワークシートに記載し、書いたことを発表するという流れだ。