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IIJ、世界100拠点以上のDNSサーバーを利用できる「IIJ DNSプラットフォームサービス」開始

「IIJ DNSプラットフォームサービス」のイメージ図

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、DNSサーバーを提供するサービスをリニューアルし、12月9日から「IIJ DNSプラットフォームサービス」として提供開始すると発表した。DNSサーバーへの大規模なDDoS攻撃にも対応できるとしている。

 サービスは「ベーシック」と「プレミアム」の2種類が用意されており、いずれも初期費用は5000円。ベーシックは月額2000円~で、世界の複数の拠点に設置されたIIJのDNSサーバーを使用でき、対DDoS帯域は1Tbps以上とされている。プレミアムは月額12万円で、世界100拠点に設置された他社のDNSサーバーが利用でき、対DDoS帯域は30Tbps以上だ(価格はいずれも税別)。

 DNSサーバーは、ウェブやメールなどインターネットのありとあらゆるサービスで必要だ。そのため、攻撃の対象にされることが多く、2016年には世界最大規模のDNSサーバーに対して1.2TbpsものDDoS攻撃があった。その影響で、ウェブをはじめとした多くのサービスでトラブルが発生した。

 IIJではこのような事態に対応するため、IIJ DNSプラットフォームサービスを開始。世界100拠点を超えるDNSサーバーを提供する。これにより、複数のDNSサーバーがDDoS攻撃などを受けても、サービスは問題なく利用できる。

 また、TSIGによるゾーン転送保護と、DNSSECによるDNS情報の不正な改ざんが検知できる機能も提供される。

利用例:DNSサーバーは全て「IIJ DNSプラットフォームサービス」に任せる
利用例:自社でもDNSサーバーを管理しながら、ゾーン転送により「IIJ DNSプラットフォームサービス」にも任せられる

 なお、IIJがこれまで提供していたDNSサーバーのサービス「DNSアウトソースサービス」と「DNSセカンダリサービス」は、IIJ DNSプラットフォームサービスに統合される。