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メッシュも構築できるゲーミングWi-Fi 5ルーター「Linksys MR9000X」、トライバンド対応で2万2千円

ベルキン株式会社の石井靖人氏(ナショナルセールスマネージャー)と「Linksys MR9000X」

 ベルキン株式会社は、Wi-Fi 5対応のゲーミングルーターで、メッシュWi-Fiにも対応する「Linksys MR9000X」を7月22日に発売する。Amazon.co.jpでは2万1980円(税込)で予約を受け付けており、発売前の予約特典として10%オフのクーポンコード「belkin2020s」も提供している。

 MR9000Xは、Wi-Fi 5ことIEEE 802.11acの4×4に対応し、最大1733Mbpsの5GHz-1、最大867Mbpsの5GHz-2、最大400Mbpsの2.4GHzのトライバンドに対応した製品。

 ベルキン株式会社の石井靖人氏(ナショナルセールスマネージャー)によれば「メッシュWi-Fiの市場は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う在宅勤務普及などの状況下で2倍以上となり、Wi-Fi 6のマーケットも拡大している」という。

 「自宅のWi-Fi環境に不満や不便があって買い換えた人も多いはずだが、家の中で(Wi-Fiを)使う用途は、在宅でのテレワークに加え、子どもの在宅時間増加での遊び、IoT機器の普及などによって、かなり増えている」とし、高スペックで、より遊びに向いたゲーミングルーターを市場に投入するとした。

 そして本製品では「低いPING値で遅延の小さい通信を実現できるほか、家中どこでもより高速につながるので、タブレットなどでどこでもオンラインゲームを楽しめるようになる」とした。

 さらに「トライバンドへの対応で通信帯域幅を広げ、高速通信の継続を実現するほか、クアッドコア、716MHzのCPU採用による内部処理能力向上で通信はより安定する」としたほか、「DFS帯域の利用に対応したことで、干渉が少ない状況下で通信ができる」とした。また「MU-MIMOやビームフォーミングといった従来技術も踏襲し、さらに効率化している」という。

 さらに、既発売のLinksys製メッシュ製品「Velop」で採用している「Intelligent Mesh」技術にも対応しており、それらとも組み合わせてメッシュWi-Fiを構築できる。

 背面には、ギガビット対応のLAN×4ポートも装備しており、メッシュ環境での弱点とも言える複数機器の有線LAN接続も可能となっている。このほか、USB 3.0×1ポートも備える。

 また、専用ネットワークを介したVPNでの通信を行うことで、対応ゲームでの遅延を最小化するとされる「WTFast」を6カ月無料で利用できる権利も製品に付属する。

 このほか、従来のLinksys製品と同様に、安全なネットワークの各種設定がスマートフォンのアプリから実行できる。

ベルキン株式会社の八島史典氏(左、Linksys セールス&プロダクトマーケティングマネジャー)とDavid Shao氏(右、APeAシニアプロダクトマーケティングマネージャー)

 オンライン発表会では、ベルキン株式会社の八島史典氏(Linksys セールス&プロダクトマーケティングマネジャー)とDavid Shao氏(APeAシニアプロダクトマーケティングマネージャー)より、同社が行った検証結果も披露された。

 MR9000Xは、Wi-Fi 5ことIEEE 802.11acの4×4での通信とトライバンドに対応する点が特徴となるが、同じくトライバンドながら2×2までの対応となるVelopとの比較では、約22%ほど高速だったという。

 八島氏は「自宅では、回線のある部屋に置かれることの多いルーターに有線LANでつないだ環境でゲームをするのがベストだが、なかなかそうはいかない場合もある」とし、トライバンド対応による最大1733Mbpsの5GHz-1をバックホールに使った場合のテストでは、Wi-Fiと有線の差が従来よりも小さくなることを示した。

 そして、ほぼ同等のスペックを備える他社製ルーターと比較した3台同時通信によるテストでは、446Mbpsに対して810Mbpsとの結果で、「クアッドコアCPUの採用や、トライバンドへの対応から、総合した高速さを見せた」(石井氏)とした。

 石井氏は最後に、Linksys製品の今後のラインアップについて触れ、「今後はさらにユーザー環境に沿ったラインアップを増やしていく」とした。

 Velopで1製品、ゲーミングモデルのMRシリーズでWi-Fi 6に対応する「MR7350」、またWi-Fi 6対応のエントリーモデルとなるEシリーズとして「E7350」「E8450」「E9450」の3製品を年内をめどに展開予定とのことだ。

 このほかオンライン発表会では、今後発売予定のUSB-CやThunderbolt接続の各種製品も併せて紹介された。

CESでも披露されていた「Thunderbolt3 Dock Core」
バスパワー動作で電源供給不要な点が特長で、外出先での利用も想定
USB-C接続のマルチメディアハブ(上)と、ギガビットLANや映像出力とPDポートを組み合わせたアダプター各製品。ホワイトのLightning用LANアダプターはPoE対応で給電も可能とのこと
各製品の価格と発売日の一覧

【お詫びと訂正 7月15日 17:38】
 記事初出時、MR9000Xのスペックに関する記載内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

誤:クアッドコア、2.2GHzのCPU採用による内部処理能力向上で通信はより安定する

正:クアッドコア、716MHz駆動のCPU採用による内部処理能力向上で通信はより安定する

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