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「Flash終了」までおよそ100日、米Microsoftでもサポートを終了

 「Adobe Flash Player」のサポート期間が2020年12月末で終了するのを控え、米Microsofが、同社のウェブブラウザー製品における対応予定についての最新情報を発表。ユーザーや企業にあらためて注意を呼び掛けている。

 Flash Playerの提供元のAdobeは2017年7月、利用者の減少や、HTML5、WebGL、WebAssembly版への切り替えを理由として、2020年12月31日にFlash Playerのサポートを終了することを発表していた。

 週明け9月23日には、その期日まで残すところ、あと100日を迎えることになる。

 これを受けてMicrosoftでは、2020年12月末から20201年1月にかけて、Microsoft Edgeの新旧バージョンおよびInternet Explorer 11におけるAdobe Flash Playerのサポートを終了する。

 2020年12月を過ぎると、Chroniumベースへ移行する前の旧Microsoft Edgeと、Internet Explorer 11向けの「Adobe Flash Player用セキュリティ更新プログラム」の提供が停止される。

 その後、2021年1月からは、Adobe Flash Playerが既定で無効化され、2020年6月にリリースされた「KB4561600」よりも古いバージョンは全てブロックされる。また、Microsoftのウェブサイト上のAdobe Flash Player関連のリソースも利用不可能となる。

 また、同じく2021年1月までには、Chroniumベースの新しいMicrosoft EdgeでもAdobe Flash Playerが削除される。さらに、Adobe Flash Playerを永久的に削除する更新プログラム「Update for Removal of Adobe Flash Player」が提供される予定。

 サポート終了前に削除したい場合、2020年秋に提供されるMicrosoft Updateカタログからこの更新プログラムを利用できるとのこと。Windows Update、WSUSでは2021年の早い時期から提供を開始し、数カ月後には推奨構成予定。更新プログラムはアンインストールできないという。

 そして2021年夏までには、Adobe Flash Player用のAPI、グループポリシー、ユーザーインターフェースもChroniumベース移行前の旧Microsoft Edgeと、Internet Explorer 11から削除される。

 Flash Playerに依存する基幹業務アプリケーションを2021年以降に利用する場合には、Adobe社の継続サポートを利用可能。Microsoft Edgeでは、Internet Explorerモードで実行する場合にAdobe Flash Playerをプラグインとして読み込めるようにするという。