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NGNに接続された専用VPNサーバー、月額8800円でインターリンクが提供開始

フレッツ回線ユーザーのテレワークに、安定・高速通信

 株式会社インターリンクは、VPNサービス「グループ専用VPNサーバー+NGN」を提供開始した。NTT東日本が運営するNGNにVPNサーバーが接続されているのが特徴。NTT東日本のフレッツ回線ユーザーから接続すると、ISPのネットワークを経由せずにNGN内の通信で完結するため、安定性や高速化が期待できる。

「グループ専用VPNサーバー+NGN」の特徴

 初期費用は無料、利用料金は月額8800円で、最大2カ月間の試用ができる。今のところ利用できるのはNTT東日本エリアに限られているが、2021年度内にはNTT西日本エリアにも拡大する予定だ。

 グループ専用VPNサーバー+NGNのVPNサーバーは、NGNにIPv6で接続されているほか、インターネットにも固定IPv4アドレスで接続されている。このうち、IPv4の通信を禁止するとインターネット側からの接続を拒否でき、NGN内である程度閉じられたネットワークになるため、海外からの不正アクセスを受けにくくなる。

「グループ専用VPNサーバー+NGN」のネットワーク構成。VPNサーバーがNGNとインターネットに接続されている

 対応するVPNのプロトコルは「WireGuard」のみ。WireGuardは、IPsecなどのVPNよりも暗号が強度でありながら、高速で通信が行えるのが特徴。通信が切断されることも考慮されており、自動で再接続を行う。例えば、大きなファイルを転送する際、WireGuardの接続が切断されても自動で復帰し、ダウンロードをやり直す必要はないというメリットがある。

 また、WireGuardは、WindowsやmacOSをはじめとして、Android、iOS、LinuxやFreeBSD向けなど幅広いOSに向けたクライアントが用意されているため、グループ専用VPNサーバー+NGNは幅広い端末から利用できる。

 なお、インターリンクでは、グループ専用VPNサーバー+NGNはテレワークでの利用も想定しており、同時接続数は250だとしている。