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アトラシアン、Slack、Zoomの3人のCEOが集結、語られたアフターコロナの働き方とは?

パンデミックが終っても「オフィスに全員集合」とはならない。次世代の働き方は「ハイブリッド・ワーク」

Team 21で開催されたアトラシアン、Slack、Zoomの3CEOによる座談会

 Trello(トレロ)やJira(ジラ)といったコラボレーションツールを提供するオーストラリアのソフトウェアベンダー「アトラシアン」は、同社の年次イベント「Team 21」を4月28日〜29日(米国時間、日本時間4月29日~30日)をオンラインで開催した。その発表内容に関しては、関連記事をご参照頂きたいが、本記事ではその基調講演の後半に行われた座談会の模様をお届けする。

 参加者は、アトラシアン共同創始者で共同CEOのマイク・キャノンブルックス氏と、Slack創始者でCEOのスチュワート・バターフィールド氏、Zoom CEOのエリック・ユアン氏の3名だ。

 アトラシアンのキャノンブルックス氏は「現在の危機が終わっても、前と同じようにオフィスに集合とはならないと思う。重要なことは従業員に選択肢を用意することだ」と述べ、自宅勤務からいきなり全員がオフィスに戻るのではなく、いわゆるハイブリッド・ワーク(オフィスとリモートの両方が選べる働き方)になる可能性が高いと述べた。

 Slackのバターフィールド氏は「エンジニアや営業担当者などにとってリモートワークは最高だ。しかし、中間管理職にとっては悪夢だ」と述べ、チームのマネジャーにとってリモートワークは課題が多く、課題を解決するためにはもっとデジタルツールへの投資を増やすべきだと説明した。

 Zoomのユアン氏は「Zoomだけでなく、JiraやSlackなどと組み合わせて利用することでよりよいハイブリッド・ワークができるようになる」と、複数のツールを組み合わせて利用することでZoomの利用価値が上がると説明した。また、自らのZoom利活用での失敗談を明かすなどした。

パンデミックが終わっても、全員がオフィスに戻ることはあり得ない

アトラシアン 共同創始者・共同CEO マイク・キャノンブルックス氏

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]仕事がどのように恒久的な変化を迎えたのか、2人のリーダーと一緒に話をしていきたい。Slackのスチュワート・バターフィールド氏とZoomのエリック・ユアン氏の2人だ。

 この数年で、働き方の形は大きく変わった。ビデオコール(編集部注:テレビ電話。専用の機器を使用し、多人数なく1対1での通話が主に想定されている)は誰も使わなくなり、今はみんなZoomを利用している。SMSも使わなくなり、今はSlackを利用してメッセージを送っている。特に昨年はリモートワークが大きく進展し、私たち(アトラシアン、Slack、Zoom)はユニークなチャレンジを続けている。

 では話に入っていこう。われわれ3社はそれぞれ社会における働き方の改革に取り組んでおり、パンデミックの期間中にユーザーがより効率よく働けるような製品を提供している。多くの組織が新しい働き方を取り入れられるようにし、自宅では仕事に支障が出てしまう、という事態を減らしてきたと思う。

 ところで、自宅で仕事ができればそれでいいのか? 健全なワークライフバランスとは何なのだろうか? 自社内の文化や個人的な経験を踏まえて、それぞれ教えて欲しい。

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]企業文化こそSlackの最も重要なことの1つだ。昨年はそのことをとても考えさせられる年だったと言ってよい。企業文化は従業員が次のステップに向かうために最も重要な要素だ。

 正確な数字は分からないが、すでにわれわれの従業員のうち30%はパンデミック後に雇用されたメンバーとなっている。これは実に大きな変化だ。サンフランシスコだけでなく、ミュンヘンや東京、世界中にオフィスがある。かつてわれわれはそうした新しい従業員に会うために、世界各地に出張をしていた。そして、かつては500のミーティングがスケジュールされていた。しかし、オフィスをシャットダウンした結果、すべてのミーティングは必要なくなった。

 みんなが自宅で働くようになると、体を動かす機会が減って健康を維持できないのではないか、仕事とプライベートの境があいまいになってしまうのではないか、といった心配もあった。Slackでは1カ月に1回金曜日を完全な休業日にして、いっさい仕事の話をしないことにした。その結果、欧州の従業員は完全休業日を利用してワクチンの接種に行くなどして、スマートに使っている。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]エリック(Zoomのエリック・ユアン氏)、あなたの会社は従業員がリモートで働けるようにすることをとても重要だと考えている。それは素晴らしい文化だ。Zoomに去年起きたことを説明して欲しい。

[エリック・ユアン氏(Zoom)]その通りだ。Zoomのコアバリューは「Care(ケア)」だ。「Care」とは社会を、顧客をよりよくしていくという姿勢だ。Careによって人々に幸福を提供することが、CEOとしての私の仕事だ。

 私の最優先課題は従業員を幸せにすることだ。昨年のパンデミック危機のときには、多くを変えないといけなかった。昨年のZoomは仕事が爆発的に増え、多くのチャレンジに直面した。従業員は座っている場合じゃないといって働いていたが、重要なことは従業員が何に不満を感じているかを理解することで、それが彼らを「Care」することだ。

 例えば、従業員からのフィードバックを参考にして食料品を配布したり、メンタルヘルスのプログラムを立ち上げたりしたし、水曜日にやっていた内部ミーティングは廃止した。また、外部の医療機関と協力して、従業員のストレスを減らすプログラムにも取り組んだ。それらがパンデミックの間の取り組みとしては非常に重要だったし、従業員からも非常にいいフィードバックをもらっている。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]アトラシアンも同じようなことをやってきた。ミーティングなしの水曜日というのはいいアイディだ。

 われわれが最近取り組んだことの1つに、会社の大きな部門レベルでの「クリエイティブリフレッシュデー」の導入がある。みんながクリエイティブになりリフレッシュできるように、絵を描いたり、ストーリーを書いたりして、それを共有する。気分転換になるだけでなく、そこから何かを学び、新しいスキルを身に付けて、より機能的にリモートワークに取り組めるようになった。

 さて、フレキシブルな働き方についても考えていきたい。この12カ月で世界は大きく変わり、「会話」のあり方も変化しつつある。単に今の状況を嘆くだけでなく、われわれの未来がどこにあるのか考えていかないといけない。

 未来においてWFH(Work From Home)が必要なくなったときに、どんなチョイスを用意すべきかを考えていく必要もある。ある人はWFHがいいと言うだろうし、ほかの人はそうではないかもしれない。それがわれわれの未来の世界だ。私の推測では、より多くの選択肢を従業員に対して提供することになり、シンプルな答えはないと思う。そのため、より強力なオプションを用意する必要がある。

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]未来の働き方を考えるには、2020年の2月に何が起きていたのかを振り返る必要がある。そこがベースラインだ。当時は緊急事態ということもあり、それまでとは全く違うやり方が導入された。従業員は移動しなくなったし、オフィスも使わなくなったが、少なくともわれわれに関してはそれでじゅうぶんに機能していた。

 今年は、より余裕をもって取り組まないといけない。徐々に私たちの生活は復興されつつあり、よくなってきている。昨年の危機の影響から企業のデジタルツールが充実したことなどもあり、私たちは多くのオプションを手にした。

 今後、多くの人々が月~金曜日の9時~17時にオフィスで働くスタイルへ戻ってくることは、考えられない。オフィスにいなければできない仕事も減っているし、ビジネストラベル(出張)も減っている。そうした柔軟性をすでに手に入れているのだ。それを捨て去り、昨年までの働き方に戻ることは簡単でないと思う。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]その通りだ。Zoomはリモートワーク文化を重視するわれわれ3つの企業の中で大きな要素の1つだが、Zoom自身はハイブリッド環境を提唱し続けてきた。なぜZoomはそれが大事だと考えてきたのか?

[エリック・ユアン氏(Zoom)]従業員の生活が豊かになり、どこでもリモートで働けるようにサポートすることを決断した。私が思うに、以前のように従業員がオフィスに戻って毎日顔を合わせるようにはならないが、毎日みんながリモートワークをしているのでは、社会的な交流の機会が不足してしまう。だからこそ、(オフィスとリモートの)ハイブリッドが主流になっていくのだろう。

 一口にハイブリッドといっても実態はさまざまだが、どのような働き方でも生産性が低下しない環境を整える必要がある。そのために、従業員に最高のツールを提供する必要があるのだ。

 そのツールが、例えばTrelloやJira、Slack、Zoomだ。これらのツールによるサポートさえあれば、従業員がそれぞれの家にいながら、オフィスに集まっているかのように働ける。さらに今後は、オフィスの会議室にいる従業員もリモートで進行する会話に違和感なく参加できるよう、製品を進化させる必要があると考えている。

 Zoomの新しいビューでは、このような、より進化したハイブリッドな仕事環境を提供できると強く信じている。JiraやSlackと組み合わせて利用すれば、もう場所による違いに悩まされることはなくなるだろう。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]私は今朝、1時間以上かけてスタジオに来たが、スタジオに入ったところでSlackの会話から始まったZoomミーティングに参加し、続けて2、3枚のドキュメントを10分で読んだ。

 アトラシアンでは、社員がオフィスに来るのは仕事のためだけでなく、社員同士の交流も目的になっている。そこで、オフィスは交流の場でもあることを意識したレイアウトにしている。

 顧客から、オフィスで9時から5時まで働くこれまでのスタイルがどのように変化し、アトラシアンではどのように取り組んでくるのかと質問されることも多い。しかし、オフィスを交流の場でもあると捉えるのは文化的な変化も大きく、反発を持たれることもあるため、あまり積極的には話さないようにしている。

 話を戻して。エリック、Zoomの視点から見て、人々はどこで苦労していて、何を恐れていると感じるだろうか?

[エリック・ユアン氏(Zoom)]われわれZoomにとって最大の課題は、会社の規模が昨年いきなり2倍になったことだ。新入社員を迎えるときには自己紹介のような交流やディナーの打ち上げなどは大切だと考えているが、今は一人一人に対してそのようなことはできていない。これが1つ目の課題だ。

 2つ目の課題は、営業チームの活動だ。彼らにとっては1つの場所に集まって個人面談を行なったり、指導をしたりすることが大切だが、オフィスに集まらない限りこれは難しい。

無駄なミーティングより、ゲームで遊ぶ時間を倍にした方がいい

Slack創始者・CEO スチュワート・バターフィールド氏

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]1つの会社というと「単一の組織」というイメージがあるが、実際にはさまざまな摩擦がある。会社での最大の摩擦は何だろうか?

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]これは自分の人生の中で何度も学んできた教訓だが、人間は「不確実なものを嫌う」習性がある。パンデミックの状況下では世界に何が起こるのかなど不確実なことがたくさんあった。

 Slack社内でも、自宅で1日中テレビゲームをしている人がいるのではないかと心配して、厳重に管理しないといけないと主張する人もいた。その反対に、1人でずっと仕事をし続けている人達を心配するメンバーもいた。多かれ少なかれ、そういうありとあらゆる課題を見てきたが、その中から自分達のやり方を見付けてこないといけなかったのだ。

 かつての働き方にもいい面はあっただろうが、怖い面もあった。私個人としては出勤や出張といったことがあまり好きではないので、自分のライフスタイルへの影響という意味では、今の時代は好ましいと思っている。

 個人の能力により組織に貢献しているエンジニアやデザイナー、営業担当者にとっても、いい変化だった。しかし、組織のマネジャーにとっては厳しい状況だったと言える。彼らには教科書もなく、部下のメンタルヘルスについて考える枠組みも当初はなかった。このような状況はツールの普及により徐々に改善されていっていると思うが、おそらく、二度と繰り返したくないと彼らは思っていることだろう。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]エリック(Zoomのエリック・ユアン氏)が機能の観点からものを見ていて、スチュワート(Slackのスチュワート・バターフィールド氏)が階層的に見ているのに対し、私は平準的に見ているという視点の違いは、とても興味深いと思う。管理職にとって自分の部下がどう働いているかを知る方法はあるのだろうか? 例えば、席には座っているけれど、実際には何もしていない、というような……。

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]正直なところ、無駄なミーティングの予定を入れたりすることが仕事だというなら、Instagramをスクロールしたり、ビデオゲームをしたりする時間を2倍にした方がいいと思う。その方が効率は上がるだろうし、休憩を取ることはいいことだと思うからだ。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]仮にわれわれがSlackを持ったままかつてのオフィス勤務に戻ったとしても、この1年間で学んだ多くの効率化が実現するかもしれない。さて、エリック、未来の仕事のやり方について、目先の改善にはさまざまな意見があるが、2031年には仕事のやり方はどうなっていくのだろうか? 来年にはワクチンが販売開始され、パンデミックは落ち着いていることだろう。

[エリック・ユアン氏(Zoom)]私は美しい街や国に行くのが好きで、訪れた先の会社のキャンパスやスターバックスコーヒーでコーヒーでも飲みながらゆっくりするのが好きだ。将来どうなっていくかを考えると、例えばこのコーヒーやお茶の味や香りをリモートに楽しむことができるようになるかもしれない。また、長い間会って友人とリモートで握手し、お互いの手の感触を実際に伝え合えるようになっているかもしれない。

 ひょっとしたら、異なる言語を話していても高度なリアルタイム翻訳によって意思疎通ができるようになっているかもしれないし、おそらく会議の議事録ぐらいはAIが自動的にまとめてくれていることだろう。10年後には、対面での会議よりも、ネットを介したコミュニケーションが優れた体験を提供できるようになるだろうと思っている。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]遠隔地からコーヒーの香りを嗅ぎ、相手にハグをする、そのアイデアはナイスだ。現在は従業員の4分の1から3分の1はオフィスに行ったことがないし、エリックは半分だと言っていた。われわれ企業は常に人材争奪戦の中にいて、いい人材を採用しようと努力している。今後は、ハイブリッド型に移行しないと人材争奪戦に勝てないのではないか。

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]私が考える、生産性とコラボレーションをサポートするデジタルインフラに投資をしたい理由は2つある。1つ目の理由は、より多くの優れた人材を雇用することだ。われわれは、エンジニア、営業担当者、デザイナー、経理担当者など、あらゆる分野の人材を採用してきた。これまでは、オフィスのある地域を中心とした半径の範囲内でしか雇用できなかったのだが、その制限がなくなったので、検討可能な人材のプールが大幅に広がった。

 もう1つは、どちらにしても市場からの圧力があるが、企業文化が「オフィスに行く」ことにどれだけ強く結びついているかについてだ。もしも従業員に働き方の選択肢があるとすれば、病気の親を持つためにどこかほかの場所に行きたい、半年間は生まれ育った場所に戻りたい、あるいは1年のうち2カ月はスキーのできる町で過ごしたい、といったことが実現できる。

 例え従業員が会社の近くに住んでいたとしても、このような柔軟性を持つことは、とても価値のあることだと思う。また、キャリアアップの機会や報酬を得るためのプロジェクトの種類を考えると、人々が多かれ少なかれ平等であるとは考えにくいだろう。2つの求人オファーのうち、1つはオフィスにいる必要はないと言い、もう1つはオフィスにいる必要があると言う。これを見た求職者の選択がどうなるかはこれからだが、私はそう(オフィスにいる必要はなく)なると思う。私たちが何をすべきか、市場が教えてくれる日もそう遠くはないだろう。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]私もそう思う。われわれは全体としては良い方向に向かっている。

Zoom CEOが語る失敗談「CEOなのにZoomの操作を間違えた!」

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]さて、最後は楽しい質問で締めくくろう。BBCのニュース解説者がリモートで出演しているときに子供が出てきてしまって、パートナーが慌てて連れ出したというというシーンはみんなの印象に残っていると思う。1年以上自宅で仕事をしていて、パートナーや子供、動物などに囲まれて恥ずかしい思いをしたり、おもしろい思いをしたりがあるのではないだろうか?

 最初に自分の体験を話しておきたい。毎週金曜日に行なっている6000~7000人が参加しているグローバルミーティングに参加しているとき、たまに私の妻が窓からのぞいて、私のスクリーンに顔がないのを見ると私が通話中でないと判断して、入ってきて私にキスをして「おはよう」などといっていくのだ。しかし、そのときにも電話の方の回線はつながったままで、6000~7000人の人がそのシーンを目撃していたのを彼女は知らなかったのだ!

[スチュワート・バターフィールド氏(Slack)]自分の場合は犬がよく登場するが、特に恥ずかしい思いをしたことはない。会議している相手はそれをいいと言ってくれるし、カワイイといってくれるので、より親交が深められる。

 そうそう、自動再生のビデオで失敗したことがあった。詳細は忘れてしまったが、顧客とのミーティングで、ミーティングの前に、以前にテレビで行なわれたその顧客のインタビュー映像のリンクが送られてきた。私はミーティング中に会話のヒントを探そうとして、そのインタビュー映像を再生したのだ。すると、映像が音声付きで参加者全員に向けて流れてしまい、とても気まずい思いをした。

Zoom CEO エリック・ユアン氏

[エリック・ユアン氏(Zoom)]私も恥ずかしい思いをしたことがたくさんある。とにかく一番恥ずかしかったのは、去年の決算説明会でのことだ。われわれは決算説明会のためにZoomを使っていて、約2000人近くの人が参加していたのだが、そのときに自分はホストではなかったためミュートを解除する権限が与えられておらず、最初の2分ばかりミュート状態のまましゃべっていたのだ。ZoomのCEOがZoomの使い方を知らないなんて! これは最も恥ずかしい瞬間だった。

[マイク・キャノンブルックス氏(アトラシアン)]もう1つ、エピソードを紹介させてもらおう。去年の決算報告会でアナリストのWebカメラの調子が悪かったので、決算会見の途中にリアルタイムでWebカメラを彼らに送ってあげたことがあった。あれは傑作だった(笑)。

 今回は忙しい中でこの対談に参加してくれてありがとう。(今回の座談会はリモートで行ったが)次の機会には、お2人に直接参加していただけるようになればと思う。そうでなければ、離れていてもお互いに同じコーヒーの香りを楽しんだり、ハグをしたりできるようになっていることを願う。