電話転送サービス「Google Voice」の招待状発送開始


 米Googleは25日、電話転送サービス「Google Voice」において、既存ユーザー以外の新ユーザーに向けて招待状の発送を開始したと発表した。

 「Google Voice」は、Googleが2007年7月に買収したGrandCentralのサービスを改良したもので、これまではGrandCentral当時の顧客にのみ提供されていた。今回、招待を受けたユーザー限定ながら、初めて他のユーザーにもサービスが公開されたことになる。なお、招待状が発送されるのは、メールアドレスを事前に登録していたユーザーの一部となっている。

 「Google Voice」では、Googleが提供する好きな電話番号を選び、それを代表電話番号に指定することで、自宅や仕事先の固定電話、携帯電話など複数の電話番号を代表電話に関連付けられる。かかってくる電話の相手によって転送先を変更できるため、例えば友人からの電話は携帯電話と家の電話に、取引先からの電話は会社の電話に繋げるといったことが可能だ。また、それ以外の電話をボイスメールに転送することもできる。

 登録する電話番号の変更などの手続きは「Google Voice」のページから行える。携帯電話を買い換えたり、引っ越しをしたときでも、相手に通知する必要がないというメリットがある。さらにこのページからはボイスメールの確認、ボイスメール内容のテキスト化、SMSの履歴表示も可能だ。

 このサービスは、GrandCentralを買収した当時から大きな注目を集めていたが、サービスが公開されないために不満の声も上がっていた。なお、このサービスが利用できるのは米国内だけだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/26 14:18