楽天中間決算は過去最高益、売上高も~「ECは不況でも伸びる」


楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長

 楽天は7日、2009年第2四半期(1~6月累計)の連結決算を発表した。EC事業が好調だったほか、イーバンク銀行を連結子会社化したことで、売上高は前年同期比14.8%増の1397億9300万円。経営管理体制の改善が進み、営業利益は28.3%増の234億2800万円、経常利益は28.9%増の224億1800万円。また、TBS株式の買取請求権行使に伴う法人税等調整額が発生し、四半期純利益は422.6%増の381億1700万円。いずれも過去最高の業績だった。

 事業別の売上高では、「楽天市場」を主力とするEC事業が好調で、前年同期比21.0%増の520億6100万円と順調に推移した。第2四半期(4~6月)における楽天市場の1人あたりの購入金額は前年同期の7443円から6970円に減少したが、ユニーク購入者数は前年同期比22.0%増の772万人、平均購入回数は3.51回(前年同期は3.28回)と増加した。

 1人あたりの購入金額が下がった要因について楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、「グルメやファッションなど単価の低い商品の売れ行きが好調という部分がある。また、(実際の店舗より)ネットの方が安いと言うことで、値段が安い商品を探すユーザーも増えている。ネットショッピングに関しては、必ずしも景気が悪影響にはなっていない。景気が悪くても伸びていけるビジネスだと思っている」と説明した。


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(増田 覚)

2009/8/7 19:00