検索エンジンで検索できる情報の量は6877TB、総務省が推計


 総務省情報通信政策研究所は20日、検索エンジン市場規模などの推計結果を公表した。

 ネットレイティングスの「データクロニクル2008」を元に、国内の家庭のPCから、主要検索エンジン上位2社の利用者を推計した。月間延べ利用者数(2サービスの合計)は、2002年の1646万人から2008年には4775万人へと増加。同期間に2159万人から4777万人へと増加した国内インターネット利用者全体の伸びを上回る勢いと指摘している。

 検索エンジンが検索可能なインターネット上の情報量(有料動画や会員制サイトのコンテンツを除く)は、2009年1月時点で6877TB(テラバイト)と推計。ブロードバンドの普及で動画・音声ファイルが増加したことで、5年間で6倍になったという。内訳は、テキストが472TB、画像が1798TB、動画・音声・データファイルが4607TB。

 なお、この数値は、1998年から2004年までのJPドメインの国内サーバー台数と情報量の相関関係および推移傾向を、英Netcraftが公表している世界のサーバー台数に当てはめて算出したもの。2005年以降さらに増加ペースが加速しているとみられるため、6877TBというのは控えめに見積もった数値だとしている。


検索エンジンで検索可能なインターネット上の情報の量の推移(推計値、総務省情報通信政策研究所「インターネット検索エンジンの現状と市場規模等に関する調査」概要資料より)

 野村総合研究所の「ITナビゲーター2009年版」を元に作成した、PC向け検索連動型広告の市場規模の推移では、2008年の1245億円から、2010年に1524億円に拡大するとし、現在のラジオ広告市場(1549億円)の規模に成長することが見込まれるとしている。

 このほか、検索エンジンが及ぼす経済効果などについて、国内390社にアンケート調査した結果もまとめており、調査報告書を9月に報通信政策研究所のサイトで公開する予定だ。


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(永沢 茂)

2009/8/20 19:31