App StoreのGoogle Voice登録、Apple「拒否でなく調査中」と見解


 Googleの電話転送サービス「Google Voice」のiPhone向けアプリケーションが「Apple Store」への登録を却下されたとする問題でAppleは21日、米連邦通信委員会(FCC)からの質問状に対する回答を公表した。Appleとしては、登録を拒否した事実はないとしている。

 FCCの質問は、「なぜAppleがGoogle VoiceおよびGoogle Voiceに関連するサードパーティのアプリケーションをApp Storeに登録することを拒否したのか」というもの。これに対してAppleは「拒否していない」と前置きした上で、「現在調査を続けている」という回答を寄せた。

 Google VoiceがApp Storeに登録されていない理由についてAppleは、「Google VocieがiPhoneの携帯電話としての機能に加えて、通話やテキストメッセージング、ボイスメールなどのユーザーインターフェイスを置き換えることにより、iPhoneならではのユーザーエクスペリエンスが変えられてしまうため」などと説明。現在も、iPhoneのユーザーエクスペリエンスに与える潜在的な影響について調査を続けているとコメントした。

 Google Voiceは、Googleが提供する好きな電話番号を選び、それを代表電話番号に指定することで、自宅や仕事先の固定電話、携帯電話など複数の電話番号を代表電話に関連付けられるサービス。かかってくる電話の相手によって転送先を変更できるため、例えば友人からの電話は携帯電話と家の電話に、取引先からの電話は会社の電話に繋げるといったことが可能だ。


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(増田 覚)

2009/8/24 19:18