ニコニコ動画、違法投稿の自動モニタリングを開始


 ニワンゴは1日、インターネット上の動画にリアルタイムでコメントを付けられるサービス「ニコニコ動画」において、投稿動画に含まれる権利物を自動的に検知する「自動モニタリング機能」の運用を開始した。同様の取り組みは、ニコニコ動画用の動画投稿サービス「SMILEVIDEO」にも適用する。

 法人の権利者向けに提供している「SMILEVIDEO ライツコントロールプログラム」の新機能として、参加企業を限定して10月1日から試験的に運用する。参加企業はエイベックス・グループ・ホールディングスやゴンゾ、サンライズ、松竹芸能、円谷プロダクション、手塚プロダクション、バンダイチャンネルなど23社。

 「自動モニタリング機能」の仕組みとしては、まず、フィンガープリント技術を用いて、権利者が登録した映像・音声データの特徴を抽出・数値化。これをユーザーが投稿した動画と照合することにより、その動画内に権利者の映像および音声が含まれているかどうかを自動的に検知する。

 検知された動画について権利者は、「ふさわしくない」と判断した場合にはニワンゴ側に削除を申請できるほか、「活用したい」と判断した場合には該当動画に対して公開の認可を行える。また、権利行使の選択肢として、動画視聴ページにおける広告収入をニワンゴと権利者で分配する取り組みを試験的に開始する。広告収入の分配比率は非公表。


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(増田 覚)

2009/10/1 18:39