著名投資家Icahn氏が米Yahoo!取締役を辞任


 米投資家のCarl Icahn氏は23日、米Yahoo!取締役を辞任したことを発表した。

 Icahn氏は、2008年に米MicrosoftによるYahoo!買収と提携交渉において大きな役割を果たし、2008年8月にはYahoo!取締役に就任した。同氏は一貫して、Yahoo!がMicrosoftと提携することを主張。提携に反対していたYahoo!創業者で当時のCEOであったJerry Yang氏は辞任に追い込まれた。

 取締役の辞任に当たって、Icahn氏は現Yahoo! CEOのCarol Bartz氏の仕事に賛辞を贈った。Icahn氏は、Yahoo!取締役として行った印象深い仕事として、Carol Bartz氏をCEOに就任させたことと、Microsoftとの検索分野における提携交渉をまとめたことを挙げた。

 Icahn氏は辞任の理由について、「この時期に、Yahoo!の取締役にアクティビストが必要だとは思わない。現在、自分の注意は他の事柄に向けられている」とコメントし、他の企業への投資に力を注ぐ意向を表明している。


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(三柳 英樹)

2009/10/26 11:55