「Windows Azure Platform」正式サービスを2010年1月開始


 米Microsoftは17日、ロサンゼルスで開催中の開発者向けセミナー「Microsoft Professional Developers Conference 2009(PDC 2009)」において、クラウドサービス「Windows Azure Platform」を2010年1月1日から正式提供すると発表した。サービス開始当初の1カ月は試用期間とし、2月から課金サービスを開始する。

 「Windows Azure Platform」では、マイクロソフトが運用するデータベース内のサーバーリソースを顧客に提供するとともに、各種サーバー機能や開発者向け機能などを総合プラットフォームとして提供する。

 「Windows Azure Platform」は、マイクロソフトのデータセンター内のサーバー上でアプリケーションを実行し、データを保存するための環境を提供する「Windows Azure」、クラウド上でSQL Serverをベースにしたサービスを提供する「SQL Azure」、サーバーとクラウドの双方で運用されるアプリケーションの展開・管理を容易にする技術「Windows Server AppFabric」などで構成する。

 「Windows Server AppFabric」は、開発コード「Dublin」と呼ばれていたホスティング技術、同じく「Velocity」と呼ばれていたキャッシング技術、Windows Azureの「AppFabric Service Bus」、「AppFabric Access Control」(以前は「.NET Services」と呼ばれていたもの)などで構成される。米国時間17日より「Windows Server AppFabric Beta 1」のダウンロード提供を開始しており、正式提供は2010年内を予定している。

 PDC 2009ではこのほか、「Windows Azure Platform」を利用して構築される、パートナー企業向けのオンラインマーケットプレイス「Microsoft Pinpoint」、および「Microsoft Pinpoint」を介してユーザーに情報を提供するサービス「Dallas」(開発コード)も発表した。


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(増田 覚)

2009/11/18 13:21