Google Mapsが航空写真の併用を開始、建物を斜め視点からも


ホテル予約サイトでの利用実験の例(Google LatLong公式ブログより画像転載)

 米Googleは8日、一部地域で「Google Maps」に航空写真を追加し始めたと発表した。Googleではこれまで衛星写真を利用していたため、建物の屋根しか見ることができなかった。しかし航空写真では建物を斜めから見ることができるため、側面を確認することも可能で、風景もより把握しやすくなっている。

 航空写真が追加された地域は、米国カリフォルニアのサンノゼとサンディエゴの2カ所のみで、Google Maps APIを通して利用できる。早速、同APIを利用して、旅行会社がホテル予約画面に写真を表示したり、不動産会社が物件の紹介のために利用するなどの実験を開始している。Googleでは数カ月以内に、他の都市にも拡大したい考えだ。

 航空写真の利用に関しては、米Microsoftの「Bing Maps」がかなり先行している。すでに米国内の多くの主要都市で航空写真による建物や地域の写真が利用でき、最近では複数の角度から建物が見られるようにまでなっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/9 16:36