NTTで過大請求2億3000万円・過小請求4億8900万円、1971年から


 NTT東日本とNTT西日本は15日、「専用サービス」の顧客法人の一部において、1971年10月から2009年12月までの間、料金の誤請求があったと発表した。対象期間はで、判明しているものだけでも、過大請求が東西合計で194社/総額約2億3000万円、過小請求が325社/総額約4億8900万円に上る。

 「専用サービス」は、顧客から指定された区間を占有回線で結び、音声やデータなどを伝送するサービス。誤請求は、申し込み区間の回線距離を算定する際の事務処理ミスが原因だとしている。

 今回発表した金額は、現在もサービスを利用中の顧客のうち、誤請求があった分となる。すでに解約された回線については現在調査中で、調査完了は2010年3月の予定。ただし、解約された回線などについては2005年5月以前の一部情報がないとしており、それ以前に解約や移転などをした顧客に対して、問い合わせ窓口まで連絡するよう求めている。

 NTT東西では、対象となる顧客に個別に連絡ととり、謝罪と説明を行った上で、過大請求については差額に利息分を加えて返金。過小請求については、適正請求額への理解を求めるとしている。


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(永沢 茂)

2009/12/15 16:47