バイドゥ、日本語入力ソフト「Baidu Type」を公開


Baidu Typeのカラーバリエーション

 バイドゥ株式会社は16日、日本語入力ソフト「Baidu Type」のベータ版を公開した。対応OSはWindows XP。同社サイトから無償ダウンロードできる。

 「Baidu Type」は、Web上のリソースを生かすことで、有名人や旬のドラマ、流行語などに強いとしている。また、顔文字は「にこ」などの感情を表す言葉で入力できる。

 さらに、過去に入力した内容を記憶して、変換候補の上位表示・候補の予測表示ができる「学習機能」や「予測変換機能」を備える。このほか、文字入力エリアは、スキン変更も可能。現在のバージョンでは、デフォルトのほか5種類のカラーバリエーションを用意している。

 なお、入力した文字列は、いったん「Baidu Type」のフローティングウィンドウ内に表示され、変換確定後にワープロなどのアプリケーション上に反映される仕組みだ。現在主流となっているインライン変換には対応していないようだ。

 バイドゥ公式スタッフブログによれば、「Baidu Type」では、Webページなどのリソースをベースにした統計的言語モデルを採用し、単語同士の共起関係などを利用することで、より自然な変換候補のランキングを追求しているという。

 さらに、Web上にある用例を用いた統計モデルを採用することで、「くだけた表現や口語表現なども得意」とのこと。ただし、Webリソースには不適格な表現などの問題があることから、「今後さらに変換モデルやデータの改善を重ねていく必要がる」と説明している。



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(野津 誠)

2009/12/16 19:37