「ノートン警察」ブログパーツ改ざん、ウイルス仕込まれる


ブログパーツを配布していたサイトは、12月9日にキャンペーンが終了した後、すでに閉鎖されていた

 サイバーエージェントは7日、同社が運営するブログサービス「Ameba」(アメブロ)で提供していたブログパーツが改ざんされ、ウイルスが仕込まれたことを明らかにした。

 改ざんされたのは、アメブロでシマンテックと展開していたセキュリティ啓発キャンペーン「Norton Police City in Ameba(ノートン警察)」で配布していた「容疑者捜査ブログパーツ」のファイル。2009年12月26日から2010年1月6日まで改ざんされており、この期間にブログパーツを掲載していたサイトを閲覧したユーザーは、ウイルスに感染した可能性があるという。なお、ウイルスの詳細については調査中としている。

 サイバーエージェントによれば、同社が委託していた制作会社が管理するサーバーが12月26日23時15分に不正アクセスを受けたことが、改ざんの原因だという。ブログパーツの更新は1月6日11時に停止し、現在は非表示となっている。

 改ざんされたブログパーツは、中川翔子の「ギザ(ID)」をサイバー犯罪グループから守るというストーリー形式で、「ノートン警察」から発信される捜査状況が表示されるというもの。

 サイバーエージェントでは、該当するブログパーツを導入したユーザーに対して、「貼り付け時に設定したタグを削除してほしい」とコメント。また、シマンテックおよび、中川翔子が所属するワタナベエンターテインメントは、ブログパーツの作成・管理に一切かかわっていないとして、両社に謝罪している。

 なお、アメブロでは、芸能人や有名人が開設するオフィシャルブログのアカウント情報約450件が流出し、そのうちの一部ブログが1月1日未明に不正アクセスを受けて改ざんされるトラブルが発生していた。サイバーエージェントによれば、ブログパーツの改ざんとの関係は一切ないとしている。


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(増田 覚)

2010/1/7 21:18