楽天と宮崎県が協定締結。東国原知事「ネットの活用は重要」


(左から)宮崎県の東国原知事と楽天の三木谷社長

 楽天と宮崎県は13日、インターネットサービスを通じた地域振興に強力して取り組むことを定めた協定を締結したと発表した。

 楽天では、楽天市場で都道府県の名産品などを紹介する「まち楽」で、2009年7月に宮崎県の協力を得て「まち楽 宮崎」を開設。同ページを通じて、季節に合わせた宮崎県の観光情報や旬の食材に関する情報を配信しているほか、11月には宮崎県職員によるブログ掲載も開始している。

 今回の協定締結を受けて「まち楽 宮崎」では、宮崎県が年に1回開催する特産物や観光地のPR強化キャンペーン「みやざきweeeek(ウィーク)」の一環として、2月下旬から1週間の期間でWeb物産展を実施する。また、「楽天トラベル」でも宮崎県内の宿泊施設による特別プランの特設ページを開設するなど、宮崎県の観光産業活性化に向けた取り組みを進める。

 宮崎県の東国原英夫知事は、「宮崎県におけるインターネット通販の利用は他府県と比べて少なく、情報インフラの整備率も低い状況にある」と説明。「今回の協定締結を契機に宮崎県でのインターネット通販の利用率を拡大したい」と述べたほか、「地方を活性化させるためには、インターネットの活用が重要であることを周知していきたい」とした。

 楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、「都道府県との連携は今回で9例目。非常に有名な東国原知事のPR力を我々も使わせていただいて、宮崎県の物産品や観光地のアピールを後押ししていきたい」と述べた。加えて、「現在、インターネットショッピングに取り組んでいない宮崎県内の企業への啓蒙活動を進めることで、宮崎県と宮崎県経済に貢献できれば」と語った。


「まち楽 宮崎」では宮崎県の情報発信や県職員によるブログも用意する「みやざきweeeek」では、楽天トラベルでも特設プランの特集ページを開設楽天では宮崎県立延岡商業高校のネット通販店舗の運営体験授業も支援している

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(村松 健至)

2010/1/13 18:25