「ハトミミ.com『国民の声』」が開始。IIJがクラウドで構築


「ハトミミ.com『国民の声』」

 内閣府は18日、個人・団体を問わず国民からの提案を受け付ける「ハトミミ.com『国民の声』」を開始した。

 「ハトミミ.com『国民の声』」は、2009年12月1日に閣議決定した「国民及び職員からの意見聴取について」にもとづき、行政サービスに接している国民からの提案を幅広く受け付けるWebサイト。個人やNPO、民間事業者、地方公共団体などを問わず、誰でも提案を直接提出できる。

 募集する提案は、「国の予算(事務・事業)及び組織の改革・改善につながる提案・指摘」や「国の規制・制度の改善につながる提案」など。提案は常時受け付けられるが、必要に応じて集中受け付け期間が設けられる。第1回の集中受け付け期間は1月18日から2月17日正午までで(締切必着)、期間中に受け付けた提案は6月をめどに対処方針をとりまとめる予定だ。

 「ハトミミ.com『国民の声』」のWebインフラ構築にあたっては、インターネットイニシアティブ(IIJ)が自社のクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)」を利用して構築されたと発表。IIJによれば、今回のWebインフラ構築にあたっては、業者の決定から運用開始まで3週間と短く、さらに多数のアクセスが予想されることから、短期間でシステムを構築可能でアクセス集中時にも柔軟に拡張対応が可能な「IIJ GIO」の活用によって要件に応えたとしている。また、官公庁が「IIJ GIO」を利用するのは今回が初という。

 なお、内閣府では「ハトミミ.com『国民の声』」に関する1月12日付の発表で、「ハトミミ.com」や「国民の声」に類似したWebサイトについて、「内閣府とは一切関係がない」と注意を促した。その上で、URLに「go.jp」が含まれていることを確認した上で、「ハトミミ.com『国民の声』」を利用するよう呼びかけている。


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(村松 健至)

2010/1/19 16:15