Winny作者が開発した不正コンテンツ流通防止技術、特許取得


 株式会社ドリームボートは22日、同社が開発・提供するP2P型コンテンツ配信プラットフォーム「SkeedCast 2」に実装されている不正コンテンツ流通防止技術が、2009年11月に「情報提供管理システム」として特許(特許第4403124号)を取得したと発表した。同技術は、ドリームボートの技術顧問であり、ファイル共有ソフト「Winny」の開発者として知られる金子勇氏が開発した。

 「情報提供管理システム」は、デジタル署名と鍵認証システムを応用したもの。正規の配信サーバーおよび正規のコンテンツであることをユーザー側のシステムで簡単に見分けることができるため、なりすましなどによるデータ改ざんやウイルスの侵入を遮断するという。また、認証経路が最適化されることで高速なコンテンツ配信が可能となり、大規模ネットワークで特に効果を発揮するとしている。

 「SkeedCast 2」はすでに12月8日に発表されており、ドリームボートが構築したプラットフォームを利用するASP方式でのサービスに加えて、配信システムを自社運用したいという事業者向けにソフトウェアラインセンス方式での提供も開始している。


「SkeedCast 2」の仕組み

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(永沢 茂)

2010/2/22 15:13