2009年の国内ネット広告費は7069億円、新聞を上回る


 電通は22日、日本の総広告費と媒体・業種別の広告費を推定した「2009年 日本の広告費」を発表した。2009年の総広告費は5兆9222億円で、2年連続の減少(前年比11.5%減)。インターネットと衛星メディア以外の媒体広告費はいずれも減少し、新聞・雑誌・ラジオ・テレビの「マスコミ4媒体」広告費はいずれも10%以上の減少となった。

 2009年のインターネット広告費は7069億円で、前年比で1.2%増加。景気後退の影響を受けたものの、下半期には回復が見られ、1年を通しては微増となった。内訳は、媒体費が5448億円(前年比1.4%増)、広告制作費が1621億円(0.7%増)。バナー広告などが減少する一方、検索連動広告(1710億円、8.6%増)やモバイル広告(1031億円、12.9%増)が増加した。

 マスコミ4媒体の広告費は、新聞が6739億円(前年比18.6%減)、雑誌が3034億円(同25.6%減)、ラジオが1370億円(同11.6%減)、テレビが1兆7139億円(同10.2%減)。新聞広告費が大きく減少したことで、インターネット広告費が新聞広告費を上回った。


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(三柳 英樹)

2010/2/22 19:40