Googleが買収したiPhoneメールアプリ「reMail」ソースコード公開


 米Googleが2月に買収したiPhoneメールアプリ開発企業のreMailは5日、同ソフトをオープンソースで公開すると発表した。

 reMailは、iPhone上でメールをダウンロードし、高速全文検索できるソフトとして人気を博していた。しかし2月にGoogleに買収され、App Storeでの公開が停止されたことから、不満の声が上がっていた。

 そこでGoogleとreMailは今回、これまでに開発・公開されていたreMailのソースコードを、Apache 2.0ライセンスにてオープンソースにすることを決定した。このソースコードは現在、Google Codeにて公開されている。

 公開されたソースコードを、メール関連アプリを開発するためのたたき台に利用してもらうことを希望している。メール関連アプリは、メールをダウンロードする際のIMAPの取り扱い、MIMEメッセージのパース、添付ファイルの扱い、データ保存方法など複雑な側面が付きまとうからだ。reMailのソースコードはこれらをすでに解決しており、これをたたき台にすることによって、新しいアイデアの実装が容易になるとしている。

 Googleグループにメーリングリストを立ち上げており、ここで質問を受け付けるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/8 12:57