McAfeeにPCが再起動ループに陥る不具合、「svchost.exe」誤検知


 米McAfeeは21日、同社セキュリティ製品の一部ユーザーのPCで、再起動を繰り返す不具合が発生していることを明らかにした。Windowsのサービスを管理する「svchost.exe」ファイルをウイルス「W32/Wecorl.a」として誤検知し、削除してしまったことが原因。

 McAfeeによれば、不具合の影響を受けるのは主に、Windows XP SP3を搭載するPCで、米国時間の21日に配布したウイルス定義ファイルのバージョン「5958」を適用した一部ユーザー。McAfeeは同日、不具合を修正したバージョン「5959」を配布した。

 また、すでに「5958」を適用して「svchost.exe」が削除されたユーザーに対しては、手動で「svchost.exe」を復旧する修正プログラム「EXTRA.DAT」を公開。McAfeeでは、自動で「svchost.exe」を復旧するプログラムも提供する予定としている。

【追記 18:57】
 マカフィー日本法人によれば、不具合の原因となったウイルス定義ファイルは日本時間22日0時ごろに配布され、2時30分ごろには取り下げられたという。22日11時30分時点では、Windows XP SP3以外で不具合が発生したことは確認されていないとしている。

 また、不具合の対象製品としては、法人向けが「McAfee VirusScan Enterprise 8.5i/8.7i」およびOEM販売の「McAfee Total Protection Service 5.0」、個人向けはウイルススキャン製品全般だとしている。

 なお、不具合の影響を受けたユーザーの範囲としては、「世界中の弊社の顧客企業の0.5%未満と若干の個人ユーザーにその症状があらわれている」と説明。ユーザーに対しては、「svchost.exe」が隔離、削除された場合の復旧手順を紹介している。


関連情報

(増田 覚)

2010/4/22 12:39