「はやぶさ」の帰還でJAXAのサイト訪問者数が倍増、6月には157万5000人


 ネットレイティングス株式会社は27日、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)のウェブサイトの訪問者数の推移をとりまとめた。過去1年間、月間40万人から70万人規模で推移していたものが、2010年6月は、小惑星探査機「はやぶさ」が帰還したことにより、157万5000人にまで増加したという。

 性別では男性が85%を占めた。年代は、男性では30代が44%、女性では40代が31%とぞれぞれ最も多かった。


JAXAのサイト訪問者数の推移(ネットレイティングスのプレスリリースより)

 はやぶさの大気圏突入の様子はUstreamで中継されたが、6月におけるUstreamのコンテンツの中で人気上位を占めたという。ネットレイティングスによれば、6月のUstreamの訪問者数は168万5000人。訪問者全体に占める閲覧割合ランキングで、はやぶさ帰還の生中継が19%でトップになったのをはじめ、同映像のアーカイブが12%、はやぶさ帰還に際しての管制室からのライブ中継が10%と続いた。Ustreamトップページは9%で4位だった。

 ネットレイティングスのシニアアナリストである鈴木成典氏は、Ustream中継について、「テレビ放送で生中継されなかったことが訪問者を集めた理由の1つと考えられる。Ustreamやニコニコ生放送のようなライブ動画配信サービスを用いて、テレビでは取り上げられないようなライブ映像を関心の高いユーザーに届けることができるのは、企業の広報活動やマーケティング活動にも参考となる」と指摘している。

 なお、調査データは、ニールセン・オンラインのインターネット利用動向調査「NetView」によるもの。日本国内の家庭と職場におけるPCからのアクセスを対象としている。


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(永沢 茂)

2010/7/27 12:09