米Evernoteが2000万ドルを調達


 米Evernoteは19日、シリーズCファイナンスで新たに2000万ドルを調達したと発表した。昨年のシリーズBのラウンドで調達し、依然として保有している900万ドルとあわせて、サービス改良と拡張のために投資するとしている。

 リードインベスターは米Sequoia Capitalが務め、同社のRoelof Botha(ローロフ・ボタ)氏はEvernoteにアドバイザーおよび取締役会のオブザーバーとしても参加することが決まった。

 Evernoteによれば、ボタ氏はPayPalやYouTube、eHarmonyといった著名なインターネット企業の成長を支援してきたベンチャーキャピタリスト。シリーズCファイナンスにはこのほか、Morgenthaler Ventures、Troika Dialog、DOCOMO Capitalも参加している。

 今回の資金調達についてEvernoteは、「自然な成長のみに頼っていたのであれば何年もかかるようなサービスの急速な改良と拡張を一挙に可能にする資源をEvernoteが得たことを意味する」とコメントしている。

 今後はクラウド型データ管理サービス「Evernote」の機能追加やバグ修正に加えて、サポートするデバイスを増やしたり、さらに多くの国でサービスを展開できると説明。さらに、企業や教育機関に向けたマーケティングも行えるとしている。

 「Evernote」は、テキストや画像、動画などをオンライン上に保存し、Windows PCやMac、iPhone、iPad、Androidなど多様なデバイスから閲覧・検索できるサービス。同社によれば、過去2カ月間で1日あたり1万人以上の新規ユーザーを獲得しているという。


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(増田 覚)

2010/10/20 12:17