ブラビオ、Google App Engineを使った無料のプロジェクト管理サービス


 ブラビオ株式会社は10月29日、プロジェクトメンバーのコミュニケーション機能もサポートしたWebブラウザーから利用可能なSaaS型プロジェクト管理サービス「ブラビオ・プロジェクト」の提供を開始した。5ユーザー/50MBまでは無料で利用できる。より多くのユーザー登録や50MBを超える容量が必要な場合は、10ユーザー/1GBで3150からの有料プランが用意されている。

「ブラビオ・プロジェクト」は5ユーザー/50MBまでは無料で利用できるWebブラウザーから利用するSaaS型プロジェクト管理サービス。Flashは利用していないため、iPhoneやiPadでも利用できる

 「ブラビオ・プロジェクト」では、おもにSMB(中小規模の事業所)をターゲットをしている。このため、GoogleのクラウドサービスGoogle App Engine上でサービス構築し、低コストを実現。Google App Engine採用により、1つのプロジェクトのメンバーが増加してもサーバーが重くなるなどの問題もなく利用できるという。

 工程表(ガントチャート)の作成では、期間を示すバーを掴んでドラッグすることで期間を延長するなど、わかりやすいインターフェイスを採用。利用開始時にサンプルデータが用意されているため、それをもとに改変するだけで、すぐに工程表によるプロジェクト管理ができるように配慮した。

 機能面ではこのほか、コメント・メール機能を装備。メンバーが発信したコメントの内容が「ブラビオ・プロジェクト」のサイトで一覧できるだけでなく、携帯電話やスマートフォンなど指定したアドレスあてにコメントを自動送信することができる。

 またセキュリティー面では、アクセス権の管理を最小限にする一方で、閲覧を含むすべてのアクセスログを全メンバーに公開することで、心理的な抑止効果を狙うというアプローチをしている。ユーザーの行動がすべて見られるため、書類の閲覧やダウンロードをしたことはつど連絡しなくても全メンバーが把握できる。

 無料プランは5ユーザー、容量50MBまで利用可能。有料のアップグレードプランはストレージ容量はいずれも1GBまでで、10ユーザーで月額3150円、20ユーザーで月額6300円、30ユーザーで月額9450円。30ユーザー以上の利用については見積もりとなる。有料プランも初期費用は不要。

 支払いについては、組織をまたいだ利用も多いと想定されるため、ブラビオでは“割り勘払い”に対応。また、郵政サービスを利用した月決めの代引き徴収による支払い方法も用意した。

ブラビオの仕組み
期間を示すバーを掴んで移動するなど、直感的な操作でガントチャートを作成・編集可能ユーザーの履歴が全ユーザーに公開される。確認が容易になるほかに、セキュリティ面での抑止効果も狙ったという
プロジェクトを作成してメールで自動通知して利用開始メンバーからの返答もすぐに共有してまとめて閲覧できる

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(工藤 ひろえ)

2010/10/29 14:38