セキュアブレイン、スキャン機能を強化した無料ウイルス対策ソフト


gred AntiVirusアクセラレータ 2.0 Freeの操作画面

 株式会社セキュアブレインは7日、既存のウイルス対策ソフトとの併用が可能で、ウイルス情報をインターネット(クラウド)上で共有することで検知機能を強化するウイルス対策ソフトの最新版「gred AntiVirusアクセラレータ 2.0 Free」を公開した。同社サイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 「gred AntiVirusアクセラレータ」は、自ら検知した実行ファイルなどのウイルス情報に加えて、併用する他社のウイルス対策ソフトが検知したウイルス情報をクラウド上に用意した「免疫情報コミュニティ」に送信する。「免疫情報コミュニティ」では各社製品のウイルス情報を共有するため、最新のウイルスにも対応できるという。

 最新版となるバージョン「2.0」では、クラウド上のデータベースを活用して未知のウイルスを検出するヒューリスティック型エンジン「ETHOS(エトス)」に加えて、クラウド上に蓄積したウイルス情報を機械学習してウイルスを検出するエンジン「SPERO(スペロ)」を実装した。

 また、スキャン機能としては新たに、ユーザーが指定したファイルやフォルダーをスキャンする「カスタムスキャン」、PC全体のスキャンを行う「フルスキャン」、ウイルススキャンのスケジュール設定を行える「スケジュールスキャン」に対応した。

 このほか、トレーアイコンからのポップアップや他のメッセージを画面に表示しない「ゲームモード」、gred AntiVirusアクセラレータをインストールした友人や知人のセキュリティ状況をグラフで表示するインターフェイスなども新たに実装した。

 セキュアブレインはこのほか、有償版製品「gred AntiVirusアクセラレータ 2.0 Plus」も同社サイトで発売した。なお、同製品はクラウド上だけでなくローカルのスキャンエンジンを搭載するため、無料版とは異なり他社製品とは併用できない。

 機能面では圧縮ファイルをスキャンできるほか、ローカルエンジン「TETRA(テトラ)」を実装したことにより、オフライン状態でのスキャンにも対応した。このほか、メールのスキャン、ルートキットの検知と削除、レジストリとファイルシステムの修復などが行える。

 価格は1ユーザー1年版が2480円、3ユーザー1年版が2980円など。2011年3月31日まではキャンペーン価格として1ユーザー1年版を1980円、3ユーザー1年版を2480円などで販売する。


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(増田 覚)

2010/12/7 13:00