AVGの名前をかたる偽セキュリティソフトが見つかる、入手元に注意


AVGの名前をかたる偽セキュリティソフト(F-Secure公式ブログより画像転載)

 1月31日付のF-Secure公式ブログによると、AVGの名前をかたる偽セキュリティソフトが見つかったという。

 この偽セキュリティソフトは「AVG Antivirus 2011」という名称で、インターフェイス画面にAVGのロゴを盗用している一方、それ以外は本物と似ても似つかないという。ただし、AVG製品に詳しくないユーザーは違いに気付かず、本物と思い込んでいる可能性があるとしている。

 名称やロゴを悪用している以外は、典型的なセキュリティソフトと同様、PC内にウイルスが見つかったと偽って、それを削除するために有料版へのアップグレードを促す。

 F-Secureでは、ユーザーがセキュリティソフトの名前で偽物と区別できるようになってきたことから、偽セキュリティソフトの作者がこのような大胆な手口に走ったものとみている。

 同様の手口としては、「Microsoft Security Essentials(MSE)」に見せかけた警告画面を表示する偽セキュリティソフト「THINK POINT」が、すでに昨年、トレンドマイクロから報告例がある。

 今回、F-Secureでは、セキュリティソフトの入手元に注意するよう呼び掛けている。多くのセキュリティソフトベンダーは自社サイトで試用版や無料版を配布しているとし、信頼できないチャネルからではなく、直接ベンダーから入手するようアドバイスしている。


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(永沢 茂)

2011/2/2 12:48