USBメモリーのAutoRun無効化プログラム、Windows Updateでの配布を開始


 マイクロソフトは9日、月例セキュリティ更新プログラムの提供に合わせて、USBメモリーなどでの自動実行機能を無効にする更新プログラム(971029)を、Microsoft Updateなどで配布開始した。

 Windowsには、CD-ROMなどを挿入すると自動的にプログラムを実行する自動実行(AutoRun)の仕組みがあり、ソフトウェアのインストール用CD-ROMなどで利用されている。一方で、AutoRunの仕組みはUSBメモリーなどでも有効であったことから、「Conficker」や「Downadup」といったウイルスがこの仕組みを悪用し、感染を拡大させた。

 Windows 7ではこの仕様が変更され、CD-ROM/DVDなどのメディア以外ではAutoRunが働かないようになった。一方、Windows Vista/XPなどについては、Windows 7と同じ挙動にするための更新プログラムが2009年8月に公開されたが、ユーザーが手動でダウンロードしてインストールする必要があった。

 今回、この更新プログラムがWindows Updateなどで配布開始された。対象となるOSは、Windows Vista/XPおよびWindows Server 2008/2003。配布を開始した理由についてマイクロソフトでは、Windows 7での仕様変更を受けて、サードパーティなどで自動実行機能への対応が進んだことなどを挙げている。


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(三柳 英樹)

2011/2/9 17:00