声優が震災復興を応援、クリエイターらのイラスト公開も広がる

　東北地方太平洋沖地震からの復興に向けて、アニメの分野で活躍する声優たちも応援メッセージを発信している。井上和彦さんら16名は「声援団」を結成して応援ソングをYouTubeで披露。アイドル声優ユニット「スフィア」のメンバー4名やゆかなさんも音声メッセージをそれぞれブログで公開した。また、クリエイターや雑誌社を中心に“応援イラスト”を掲載する動きも広がっている。

　声援団は、井上さんの作詞・作曲によるオリジナルソング「君に送る応援歌」の動画を3月19日付でYouTubeで公開。関智一さん、保志総一朗さん、沢城みゆきさんら16名が合唱するとともに、メッセージを寄せている。3月22日には、さらに多くのメンバーが参加したメッセージ動画を追加した。4月にはチャリティーライブも実施するという。

　また、多くの声優がブログでお見舞いメッセージを掲載しているが、音楽ユニット「スフィア」に所属する寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんの4名は、震災後の心境を1～3分程度の音声メッセージとして公開。被災者を労っている。現在は、それぞれの個人ブログのトップページ右上からリンクされている「ひとりごと」から聞くことができる。

　声優のゆかなさんは、アニメ「フルメタル・パニック！」で担当したキャラクター・テッサの声で応援メッセージを発信。1分ほどの内容ながら、原作者陣が脚本とイラストに携わっている。

　このほか、漫画家やアニメ作家らが応援イラストを公開するケースも増えている。「ドラゴンボール」の鳥山明氏が週刊少年ジャンプのウェブサイトですでに掲載しているが、24日にはスクウェア・エニックスがウェブコミック誌「ガンガンONLINE」で作家勢43名のイラストを公開した。