震災でブログに消極的な言葉が急増、17日以降は前向きな内容も増える


 株式会社ホットリンクは25日、東北地方太平洋沖地震の発生前後に書かれたブログ記事の分析結果を発表した。それによれば、11日の震災以降に激減していた能動的な行動傾向が、17日以降は徐々に回復する兆しがみられたという。

 調査は、能動的な行動ととらえられる言葉を「ポジティブキーワード群」、消極的な時に使われる言葉を「ネガティブキーワード群」と定義したうえで、3月8日から21日までに約2021万ユーザーが書いたブログ記事16億5745万件を対象に、両キーワードを含む記事数の変化を分析した。

 ポジティブキーワード群には「飲み会」「宴会」「解禁」「パーティー」「イベント」「居酒屋」など、ネガティブキーワード群には「中止」「品切れ」「品薄」「自粛」「おこもり」などが含まれているという。

 調査の結果、ポジティブキーワード群は震災前の約1万2000件から震災後は約7000件にまで大きく落ち込んだが、17日以降は回復傾向に転じ、21日時点で震災前の84%にまで回復した。

 これに対して、ネガティブキーワード群は震災前の約2000件から震災後は2万件を上回るまでに急増。21日時点ではピーク時から大きく減少したが、依然として平常時の10倍以上のネガティブキーワード群があったとしている。


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(増田 覚)

2011/3/28 18:04