Gmail、送信者プロフィールと関係を自動表示する機能を追加


送信者のプロフィールなどを表示する「people widget」(Gmail公式ブログより画像転載)

 米Googleは26日、Gmailで受信したメールの右側に、送信者のプロフィールなどを表示する新機能「people widget」を追加したと発表した。この機能は配備を始めたばかりで、今後2週間程度で利用できるになるとしている。

 メールを受信すると、本文右側に送信者のプロフィール、最近送信者から受信したメールの一覧、Google Buzzのメッセージ、共有しているGoogle Docsのドキュメント、Googleカレンダーの予定などを一覧できる。

 また、この画面上部のアイコンからグループチャットを開始したり、カレンダーを使って会議予定を設定するなど、直接コミュニケーションを図ることも可能だ。

 このようなメールクライアントのプロフィール機能を強化する動きが最近注目を集めている。

 同種の機能を提供する企業としては、米Xobniや米Rapportiveといったベンチャーがある。いずれもGmailやOutlookなど他のメールクライアントソフトを強化するウィジェットやアドオンを提供する。これらの企業では、プロフィールに加えて、Facebook、LinkedIn、Twitterなどからソーシャルな情報を探し出し、メール受信時に横に表示してくれる。メール内容をインデックスし、アルゴリズムを使用してソーシャル検索に生かす場合もある。

 このような機能は、多人数とメールを送受信する職種の人々に重宝される一方、ソーシャルネットワークの情報とメールの情報がリンクされることでプライバシーを懸念する声もある。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/5/30 06:00