Mozilla、「普通の人」がウェブページを作れるブラウザーツール「Thimble」

“使う人”から“作る人”へ


 米Mozillaは18日、「普通の人」がウェブページを作ることができるブラウザーツール「Thimble」を公開した。

 Thimbleは、非営利団体MozillaのWebmakerプロジェクトの1つとして公開された。Webmakerは、誰もが読み書きと同じくウェブリテラシーを普及することを目的としたプロジェクトで、Mozilla以外の団体も複数が協賛している。

 Thimbleを開くと簡単なHTMLエディターがブラウザーの中に現れ、すぐに編集を始められる。基本的なデバッグ機能も備わっている。

 この画面で一からウェブサイトを作ることもできるが、用意されたテンプレートからページを作ることも可能だ。そうすればHTMLやCSSの仕組みを理解でき、どのようにページを制作すればよいかを学ぶことができる。

Thimbleのウェブサイト

 Webmakerのウェブサイト自体も、Thimble公開に合わせてリニューアルされた。ここにはMozillaのメッセージや、Thimble以外の各種プロジェクト「X-Ray Goggles(ウェブリミックスツール)」と「Popcorn(動画編集)」も掲載されている。

 そのメッセージとして、「ウェブは世界の第2言語になりつつある」「デジタルリテラシーは、読み書きそろばんと同じほど重要だ。Mozillaは、ウェブを単に受動的に消費する代わりに、ウェブを理解し、形作り、積極的に参加するためのスキルを与えることが必要不可欠だと信じている」と述べ、このプロジェクトの目的と重要性を訴えている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/19 11:04