ゲームアプリ「ぴよ盛り」と不正アプリ「ぴよ盛り the Movie」は無関係

　個人情報を無断収集する不正アプリ「ぴよ盛り the Movie」を開発したIT関連会社の元会長らが不正指令電磁的記録（ウイルス）供用容疑で逮捕された件に関連して、株式会社ゴンゾは1日、ゲームアプリ「ぴよ盛り」とは一切関係ないとのコメントを発表した。

　「ぴよ盛り」は、丼にひよこを盛っていくパズルゲームで、iPhone/Android向けアプリとして提供されている。株式会社Gam.ebbが開発し、ゴンゾが正規ライセンス・宣伝窓口を担当している。

　一方の「ぴよ盛り the Movie」は、表向きは「ぴよ盛り」の動画を再生するAndoridアプリとなっているが、その裏では、端末内の電話帳に保存されている個人情報などを外部に送信していた不正アプリだ。

　いわば、「ぴよ盛り」の人気に便乗し、その名称を無断使用することで、多くのAndroidユーザーにインストールされることを狙ったものと言える。「○○ the Movie」という名前を付けた同様の不正アプリは今年3月ごろから複数配布されていたことが確認されており、「ぴよ盛り」のほか、「うまい棒をつくろう！」「チャリ走」「桃太郎電鉄」「けいおん」などの人気アプリ／コンテンツも名前を悪用されていた。

　ゴンゾによれば、「ぴよ盛り the Movie」提供者逮捕の各社報道の結果、記事見出しから「ぴよ盛り」の名前が一人歩きする状況になっており、「ぴよ盛り」自体が不正アプリだと誤解される反応もネットで見られるなど、情報が錯綜しているという。

　「ぴよ盛り」の公式サイトや公式Twitterアカウントでも、「現在iPhone/Androidにて配信中の『ぴよ盛り』とは全く関係がありませんので、ご安心ください」などと説明しているが、「さらなるニュースが出るたびに、誤解される一般ユーザーの方からの反応が見られ、現在、1件1件Twitterを中心に連絡をとらせていただき、誤解を解消することをさせていただいている」状況だという。

　また、Gam.ebbおよびゴンゾの両社とも、今回の逮捕者とは一切の関係・面識もないとしている。