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Python言語開発者「Guido」氏、米Googleから米Dropboxへ移籍

 プログラミング言語Python開発者のGuido van Rossum氏は8日、米Googleから米Dropboxに移籍すると発表した。Guido氏はTwitterとGoogle+で移籍を発表し、Dropboxも公式ブログで歓迎のコメントを発表している。

 米Googleは開発言語としてPythonを多用している。そのためGuido氏は 2005年のGoogle入社後、勤務時間の半分をPython言語自体の開発に費やすことを許されてきた。また同氏は、Google App EngineでJava、Go言語に加えてPythonを利用できるようにするために多大な貢献を行ったことが知られている。

 Google+へのGuido氏の投稿を見ると、「Googleとは親友として別れる」と言う文言が見られるほか、部屋が沢山の風船で飾られている様子も掲載されており、円満退職であることが強調されている。

 一方、Guido氏を採用したDropboxはその理由として、同社内でPythonが最重要開発言語であることを挙げている。

 Dropboxでは最初のプロトタイプ以来Pythonを使用してきたという。PythonはすべてのメジャーなOSをサポートしている。そのため言語自体の簡潔さ、柔軟さ、エレガントさによる開発のしやすさに加え、一度書いたコードをどのプラットフォームでも実行できるというスタートアップには最適な言語であるという事情を説明している。

 Guido氏の今後の具体的な仕事内容については今のところ触れられていない。

(青木 大我 taiga@scientist.com)