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子供にSNSを利用させたくない保護者が9割近く~トレンドマイクロ調査

 トレンドマイクロ株式会社は16日、子供のSNS利用についての保護者の意識などを聞いたアンケート調査の結果を発表した。子供にSNSを利用させたくないと思う保護者が9割近くに上った。

 この調査は3月28日・29日、インターネットを利用する小学4年生~中学3年生の保護者412人を対象にウェブアンケートで実施したもの。子供にSNS(Facebook、mixi、LINEなど)を利用させたいと思うかとの設問で、「利用させたくない」が38.3%、「どちらかというと利用させたくない」が49.8%で、合計88.1%が子供のSNS利用について否定的だった。「利用させたい」は1.5%、「どちらかというと利用させたい」は10.4%。

 なお、子供がSNSを利用する場合に適切だと思う情報公開範囲としては、「実際の友人まで」との回答が全体の84.5%を占めた。子供のSNS利用は、実際の友人関係の延長とすることを望む傾向がうかがえるとしている。

 一方、実際にSNSを利用している子供を持つ保護者は74人。このうちで、子供が利用するSNSで情報公開範囲などのプライバシー設定・確認をしているのは、54.1%だった。

子供のSNS利用についての保護者の意識

 アダルト画像や出会い系サービスへのアクセス、意図しない課金サービスの利用、プライバシー情報の漏えい、ウイルス感染など、子供がインターネットを利用する上での懸念事項に対して、子供が利用するすべてのPCで「ペアレンタルコントロール」によって対策しているとした保護者は11.7%にとどまり、導入しているものの全部のPCではないとした保護者も13.3%。75.0%はペアレンタルコントロールは導入していなかった。

 このほかの対策では、子供が利用するすべてのPCで「URLフィルタリング」で対策しているとしたのは18.0%にとどまった。比較的導入されている「ウイルス対策」でも59.2%だった。トレンドマイクロでは、子供が利用する端末でのセキュリティ対策が進んでいない実態が明らかになったとしている。

(永沢 茂)