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新しいGoogleマッププレビュー版、招待状なしで誰でも利用可能に

 米Googleは16日、新Googleマップをメール招待状なしで、誰でもオプトインするだけで使用できるようにした。Google+とTwitterのGoogleマップ公式アカウントにて発表された。

 新しいGoogleマップは5月15日、Google I/O 2013で発表されたが、プレビュー版を利用するためにはサイトへ行き、メールアドレスを登録して招待状の到着を待つ必要があった。

 今回その招待状が不要になり、誰でも利用できるようになった。とはいえ、依然としてオプトインのクリックを行う必要はあることに注意が必要だ。これは、新Googleマップがユーザーの利用状況に合わせてパーソナライズドされているからだと考えられる。

新しいGoogleマップは利用状況に合わせてパーソナライズされ、必要な情報は地図の上にレイヤーとして表示される。地図もベクターデータに変わり、より高速になった。新Googleマップの機能を説明する動画も用意されている

 新Googleマップは、使えば使うほど便利になることが特徴だとされる。ユーザーが登録した自宅や勤務先住所、お気に入りの場所、投稿したレビューなどに基づき、地図自体が学習をし、強調したり表示したりする場所を変化させていくからだ。

 デザインも変更された。画面いっぱいに地図が表示され、必要な情報はその都度地図の上にレイヤーとして表示されていく。地図の描画方法もベクターデータに変わり、より高速になった。ChromeやFirefoxの最新版を利用している場合、WebGL技術を使用してGoogle Earthによる3D画面をGoogleマップでそのまま表示できる。また、表示されている地域付近のユーザー投稿写真によるツアーを、画面下部に表示することもできる。

 ルート検索も改良され、複数のルートや車、公共交通機関、徒歩、自転車によるルート比較も可能だ。

 新しいGoogleマップは圧倒的に人気があるというわけではない。評判は今のところ様々だ。非常に便利になり、使いやすくなったという意見がある一方、現行バージョンの方が使いやすい、目的を達成するためにどうしたら良いかわからないといった意見も見られる。

 Googleでもこうした意見を参考にしているようで、今回の発表では「既に新しいマップのテストドライブに参加してくれた方々には、そのすべてのご支援とフィードバックに感謝申し上げたい。我々は皆様の意見に耳を傾けており、引き続きこのエクスピリエンスを改良し続けていく所存だ」とコメントしている。

 なお、このようにユーザーの評判や意見を引き続き取り入れていくためか、プレビュー版が一般開放された現在も正式リリースの日付は発表されていない。

(青木 大我 taiga@scientist.com)