ニュース

ヤフー、15年前の採用応募者情報などの流出について経緯を説明し謝罪

 ヤフー株式会社は8月29日、同社から流出したと見られる情報が一部掲示板などで公開されていた件について、調査を行った結果を公表。「本来社外に出るべきではない情報が社外に流出した」として謝罪した。

 流出した情報は2つのファイルで、Torの掲示板にアップロードされた。1つはヤフー社員77人分のアカウント名とパスワードを含みUnix系OSの/etc/passwdファイルの中身と思われるもの、もう1つは、採用応募者15人に関するメールのやりとりが保存されていた。

 ヤフーは、当該情報は現在は削除されているとした上で、社内で確認を行なった結果を説明。いずれも情報は1998年ごろのものと推測され、過去のどこかの時点で社外に流出したものが公開された可能性があるとしている。15年前の情報ということもあり、流出元は特定されていない。

 ヤフーでは、同様の情報については社内ではすでに削除されており、システムや業務の方法なども変更されているため、現在は同様事案発生の可能性は極めて低くなっていると説明。流出した社員のアカウントも現在ではシステム変更により使用できず、悪用されるおそれはないとした。

 ヤフーは掲示板の管理者に対して削除要請を行い、当該ファイルは現在は削除されている。また、ヤフーでは個人情報事故に該当する可能性があるため、厚生労働省に対して第一報を行ったとしている。

(工藤 ひろえ)