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情報拡散経験者の4人に1人が「まとめサイト」の情報を拡散、電通PR調査

 株式会社電通パブリックリレーションズ(PR)は6日、インターネット上の「まとめサイト」の影響力に関する調査結果を発表した。SNSなどで情報拡散の経験がある人のうち、4人に1人(27.8%)はまとめサイトの情報を拡散したと回答している。

 調査は3月に行ったもので、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県の15歳以上69歳以下の男女600人で、インターネット上で情報拡散をしたことがある人が対象。「NAVERまとめ」「2ちゃんねるまとめ(ブログ)」「まとめwiki」などのまとめサイトの影響力を把握するため、まとめサイトの情報がどの程度信頼され、拡散されているのかといった点を調査した。

 どのようなインターネット上の情報を拡散(SNSなどのシェア機能を利用して拡散)するかという質問では、「友人のつぶやき、ブログ、SNSでの投稿」が60.8%、新聞社などのメディアが運営する「ニュースサイト」が57.8%、Yahoo!やlivedoorなどの「ポータルサイト」が53.7%、NAVERなどの「まとめサイト」が27.8%(複数回答)となった。

 拡散時に信用する情報ソースは、「新聞社サイト」が38.0%、「Yahoo!」が34.8%、「ブログ」が30.3%、「2ちゃんねるまとめサイト」が22.2%、「NAVERまとめ」が20.0%。

 どのような情報を拡散するかについては、「事件・事故」(55.2%)、「日常生活の話題」(51.0%)、「笑えるネタ」(50.2%)が上位を占めた。

 インターネット上で知ったニュースや情報を、オフラインの口コミで他の人に伝えたことがある人は93.2%。オフラインで他の人からインターネット上のニュース・情報を知らされたことがある人は91.9%で、双方向の拡散が広く行われていると分析している。

 ニュースや情報に接触した後、その情報についてさらに検索する行動は、「インターネット」が97.8%、「テレビ」が94.2%、「新聞」が80.1%。

 電通PRデジタルコミュニケーション室シニアコンサルタントの細川一成氏は、「今回の調査では、インターネット上の情報流通構造において、まとめサイトが信頼性、口コミ波及力の強さの両面において存在感を持つことが確認された。まとめサイトの存在感は今後も強まる傾向にある。スマートデバイスと呼ばれるスマートフォンやタブレット端末、キュレーションアプリの普及がこの傾向を後押しするポイントになる」とコメントしている。

(三柳 英樹)